story144 ページ33
＊天馬side＊
“今、雷門の中で本気を出していないのは松風、お前だけだ”
前半の終わり。
ベンチで剣城に言われたことがずっと頭の中でぐるぐる回っていた。
俺が本気を出してない…？
そんなことない。
ちゃんと本気で戦ってる…。
なのに…。
いつものようなプレイができない…。
「僕は待ってるよ、天馬。
キミならもっと、高く飛べるハズだから…！」
太陽…。
「天馬。」
「！A。」
立ち尽くす俺に、Aが声をかけてきた。
「今日はどうしたの？天馬らしくないよ。」
やっぱり…。
今日の俺は本気のつもりなのに、みんなから見たら本気じゃないんだ…。
「…まあ、らしくないなんて私が言えることじゃないか。
さっきまでベンチだったヘタレだしね。」
黙ったままの俺に、Aは苦笑しながら言った。
「A…、Aは太陽の身体がどうなってもいいの？」
「…。」
あ、俺…。
口にしてからハッとした。
気づいたときには既に遅し。
目の前の彼女の表情は、少しばかりか曇っていた。
太陽のこと、一番心配してるのは、Aなのに…。
「…よくないよ？」
「！」
「ホントはこれでもすっごく心配。太陽が倒れるんじゃないかって…。」
Aはポジションへと戻る太陽の背中を見つめながら言った。
そして、再び俺に向き合うとこう言ったんだ。
「それでも戦うって決めたんだ。太陽と最後まで正々堂々戦うって。
太陽はこの試合にすべてを懸けてる。私は太陽のその想いに、全力で答えるよ。
それが、姉としての務めかな……なんてね。」
「A…。」
太陽の想いに、全力で答える…。
“次の試合も、またプレイできるかわからない。だから一試合一試合全力で戦う。
それが雨宮太陽のサッカーなんだ”
太陽があんなに強いのは…。
自分の想いを貫いてるからなんだ…！
「天馬。」
「？」
「今の天馬のサッカーを天馬風に言えば…、‶サッカーが悲しんでる‶かな？」
「…！！」
「天馬のサッカーは、何だっけ？」
俺の、サッカー…。
「！…A、ありがとう。俺、やっとわかった気がする…！」
「！…うん！」
ありがとう、A。
俺、太陽のこと心配して、プレイに力が入ってなかったんだ。
このままじゃ、太陽もサッカーも悲しむよね…。
俺も、自分のサッカーをやり切る！
太陽のように！！
.
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蒼乃(プロフ) - takerutkさん» うぁぁぁぁ！！申し訳ありません！！ご指摘ありがとうございます…！誤字気をつけますね、、ずっとこのままだったなんてすみません、、、 (2016年6月20日 0時) (
レス) id: 0ae167b07f (このIDを非表示/違反報告)
takerutk(プロフ) - 10人に一人になってますよw (2016年6月19日 23時) (レス) id: 52a69e3143 (このIDを非表示/違反報告)
みりみり - こちらこそ！ (2014年12月3日 16時) (レス) id: d56b577762 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - みりみりさん» 了解！じゃ、これからよろしく！ (2014年12月3日 16時) (レス) id: 4395e408d4 (このIDを非表示/違反報告)
みりみり - ハイ！よろしくお願いします(≧∇≦) あと、タメでも良いですよ(^O^) (2014年12月2日 22時) (レス) id: d56b577762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 | 作成日時：2014年10月1日 19時
