story130 ページ19
＊太陽side＊
もうすぐ姉さんや天馬のいる雷門と試合だ…！
俺はワクワクする気持ちを抑えられずにいた。
今すぐにでもサッカーがしたい。
そんな気持ちでいっぱいだった。
「姉さん…、来ないなぁ…。」
病室の窓から見える、段々と沈んでいく夕陽を見ながらポツリと呟いた。
いつもこの時間には来てるのにな…。
また、昨日みたいにサッカーに夢中になってるのかな…？
そう思いながら、病室のドアが開くのを心待ちにしていた。
そしてしばらく待っていると、ガラッとドアが開いた。
でも、現れたのは姉さんじゃなくて。
「イシドさん！」
「元気そうだな。」
イシドさんだった。
ちょっと残念な気持ちがするけど、
試合のことで来たんだと思うと、嬉しくなった。
「検査の結果は良好だ。退院の許可が出た。」
「やった！じゃ、今度の試合、出場できるんですね！」
退院。
試合に出られる。
嬉しくてしょうがないや…！
けど、そんな僕とは裏腹に、イシドさんの表情は曇っていた。
僕が不思議に思ってると、イシドさんは言った。
「…そのことで担当医と話した。残念だが、次の試合は見送ろう…。」
その言葉を聞いて、僕は絶耳を疑った。
「そんな…。」
「治療に専念するんだ。病気は必ず良くなる。」
「病気とは長い付き合いだし、僕、絶対無理しませんから！！」
嫌だ…。
次の試合、どうしても出て、姉さんや天馬と戦いたい…！
だから…！
「今回は諦めろ。」
「ッ…！」
「さっき、A…。君のお姉さんに会った。」
「！姉さんと…？」
病院に来てたの…？
“ッ…、太陽のバカ！！”
そうだった…姉さんは…。
「君のお姉さんもとても心配している。君の身体が壊れるのを、とても恐れている。
その理由は、君なら十分わかっているだろう？」
「…！」
兄さんを失い、その上母親に捨てられてしまった姉さん。
そんな姉さんの家族は、僕だけ…。
そんなこと、わかってる…。
わかってるけど…。
「…嫌です。」
「！」
「サッカーだけなんです！僕が夢中になれること…。辛くても、グラウンドにいる間は全部忘れられた…。
サッカーが僕の命を繋いできたんです！
試合に出られないのなら僕…、死_んだと同じです…。」
ゴメン、姉さん…。
でも僕はどうしても…。
.
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蒼乃(プロフ) - takerutkさん» うぁぁぁぁ！！申し訳ありません！！ご指摘ありがとうございます…！誤字気をつけますね、、ずっとこのままだったなんてすみません、、、 (2016年6月20日 0時) (
レス) id: 0ae167b07f (このIDを非表示/違反報告)
takerutk(プロフ) - 10人に一人になってますよw (2016年6月19日 23時) (レス) id: 52a69e3143 (このIDを非表示/違反報告)
みりみり - こちらこそ！ (2014年12月3日 16時) (レス) id: d56b577762 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - みりみりさん» 了解！じゃ、これからよろしく！ (2014年12月3日 16時) (レス) id: 4395e408d4 (このIDを非表示/違反報告)
みりみり - ハイ！よろしくお願いします(≧∇≦) あと、タメでも良いですよ(^O^) (2014年12月2日 22時) (レス) id: d56b577762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 | 作成日時：2014年10月1日 19時
