story124 ページ13
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「…。」
手に持っているサッカーボールを見詰めた。
天馬…。
どこ行ったんだろ…。
あれっきり天馬は、戻ってこない。
そのまま練習はスタートしていた。
「A。」
「京介…。」
フィールドの外で立ち尽くしたままの私の所に京介がやってきた。
「練習、しないのか？」
「…ゴメン、今は…そういう気分じゃなくて…。」
こんなことしてる場合じゃないと思う。
今は、新雲戦に向けてみんな熱心に練習に取り組んでいる。
だけど私は、練習に参加することができなかった。
「松風のことか？」
「！…うん。」
太陽のこともあるんだけど。
今は、天馬のことで頭がいっぱいだった。
「私、天馬の気持ち、考えてなかった…。」
「だが、俺達は勝たなくちゃいけない。お前もそんなことはわかってるだろう？」
「うん…。」
天馬だってわかってるハズ。
天馬はただ、純粋に楽しいサッカーがしたいだけ。
なのに、それで他の学校が廃校にされているってことが天馬を悩ませてるんだ…。
革命を起こしたのは天馬だから…。
そんな天馬の気持ちに、私は気づけなかった…。
すごく、胸が苦しいよ…。
「今度はお前が助けてやれよ。」
ポン、と大きな手が私の頭に乗る。
「…え？って、どこ行くの？京介！」
「行くところがあるんだ。」
行くところって…。
どこだよ…。
そのまま京介は行き先も教えずどこかへ行ってしまった。
「…。」
“今度はお前が助けてやれよ”
…そうだ。
私は、天馬のお蔭で今こうしてサッカーができてる。
天馬が、あのとき私を助けてくれたから。
だから今度は…。
「私が天馬を…。」
助けてあげなくちゃ！！
そう決意したときには、もう足は勝手に動いていた。
…いや、待て。
今は練習中じゃんか。
でも京介、どっか行っちゃったけど……。
キャプテンには伝えてるのかな……？
「A。」
「キャプテン！」
いろいろ考えていると、目の前にキャプテンが立っていた。
「…天馬のことだろ？」
「！…はい。」
「俺も天馬のことが気になっててな。練習が終わったら一緒に行こう。」
「え、キャプテンも…？」
こうして、キャプテンと一緒に天馬の元へ行くことになった。
そっか。
キャプテンも天馬に……。
私やキャプテンだけじゃない。
みんなも天馬に救われた。
だから恩返ししなくちゃ。
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蒼乃(プロフ) - takerutkさん» うぁぁぁぁ！！申し訳ありません！！ご指摘ありがとうございます…！誤字気をつけますね、、ずっとこのままだったなんてすみません、、、 (2016年6月20日 0時) (
レス) id: 0ae167b07f (このIDを非表示/違反報告)
takerutk(プロフ) - 10人に一人になってますよw (2016年6月19日 23時) (レス) id: 52a69e3143 (このIDを非表示/違反報告)
みりみり - こちらこそ！ (2014年12月3日 16時) (レス) id: d56b577762 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - みりみりさん» 了解！じゃ、これからよろしく！ (2014年12月3日 16時) (レス) id: 4395e408d4 (このIDを非表示/違反報告)
みりみり - ハイ！よろしくお願いします(≧∇≦) あと、タメでも良いですよ(^O^) (2014年12月2日 22時) (レス) id: d56b577762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 | 作成日時：2014年10月1日 19時
