７８ ページ30
「A、聞いてる？
はよ、呼んでみてって」
社長の甘えた声で我に返った。
「・・・章大さん？
で、本当にいいですか？」
なんか、すっごく恥ずかしい。
社長は社長だし・・・
やっぱり、いきなり、名前でなんて、呼べそうにない。
「・・・」
自分で呼べって言ったのに、
安田社長、それきり無言。
「あの、やっぱり、
章大さんは・・・
戦時中の人みたいかなって・・・」
「ううん。
めっちゃ良かった。
なんか、ほんまえろかった。
たまにでええから。
そう呼んで？」
「えろくないです。
もう、またそんなこと言って。
安田社長がこんな人だったなんて。
全然知りませんでした」
「こんな人ってどんな人？
普通の男やと思うねんけど？
Aちゃん、純情ちゃんやねんな。
可愛い」
また、ちゅって頬にキスしてきて。
きゅんてして、
すっかり誤魔化されちゃった。
「そろそろ、ちゃんと顔見たいな。
こっち向き？」
腰を抱いてた社長の手が、
離れて、解放されたと思ったら、
その手のひらで、
頬を包まれて。
顔だけ、社長の方、向かされる。
鼻がぶつかりそうな距離で、
目が合う。
緊張と期待とで、
胸の高鳴りは、
もう頂上に達しそう。
「・・・好きや」
ひとりごとみたいに呟いて。
ゆっくりと目を伏せた、
社長の綺麗なまつ毛に見とれてるうちに、
唇と唇が、
優しく触れ合ってた。
離れてはまた、触れる。
何回かそうしたあと、
なんの前触れもなく、キスが激しくなって、
それと同時に、
身体ごと、社長の方、向かされた。
息つく間もない嵐のようなキスに、
必死で耐えてるうちに、
いつの間にか、
力が入んなくなって、
自分の体、支えきれずに、
半分、社長の身体にしなだれかかってる。
そんな私のこと、
安田社長がしっかりと抱いて、
受け止めてくれるけど、
顔、背けても、
容赦ないキスは、やめてくれない。
時々、差し込まれる、熱い舌。
首筋にかかる指先。
息が切れて、苦しい。
ただキスされてるだけで・・・
社長の唇が首筋に移った。
鎖骨まで、すぐに落ちてく。
背中を撫でる手のひら。
指先がブラのホックに当たってる。
わざと、遊んでるみたいに。
その間にも、
さっくりあいてるＴシャツの胸元まで、
キスが降りて来て・・・
もう、変な声、出ちゃいそう。
限界。
「や、あ、っ・・・」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 760人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
湊乱 - この展開にはわわって慌ててみてます(笑)大人のふりして子供な安社長可愛い！めっちゃ愛されてる感あるのかなぁって思ったけど…主人公ちゃんが幸せになってくれたら嬉しいな！って思います (2018年7月17日 7時) (
レス) id: f81b050930 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 初めてのコメント失礼します！ほんとにfoolさんのお話がだいすきで大好きで...去年受験生だったんですが、ストレスなどもfoolさんの作品で一気に癒されました！安田担なので虹色ロマネスクも大好きです！！これからも楽しみにしています！ (2018年7月16日 23時) (レス) id: 0bae9b2dcf (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 最近またアイツの空読んでます！可愛い→大人の色気の切り替わりがキュンキュン過ぎて､､､笑//年上も年下もどっちも素敵！ヤスくんほんと罪だわ(> <) (2018年7月15日 10時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - もう〜安田社長にトキメキスギテ､､､激甘(/ω＼) 神山くんと主人公の展開も今後あるのかな？気になるところです◎麻美さん良い人そうだからな〜この先も楽しみです♪ (2018年7月15日 10時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - 毎日甘くて、寝る前に読んだら太りそうな気がしてきました（笑）幸せ太り。 (2018年7月14日 23時) (レス) id: 327514e65b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年7月9日 21時
