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改めて言われると、
私も恥ずかしい。
顔、見られたくなくて、
こてん、って、章ちゃんの肩に、
おでこくっつける。
「俺が不安にさしてんから、仕方ないん、
分かってるけど・・・
けど、やっぱ、めっちゃ嫌。
お前が他のヤツにちょっとでも触られんの」
苦しそうに呟いて、
私をきつく抱きしめてくれる。
「ん、・・・
もう、そんなこと、しない。
章ちゃんが私のこと、
ちゃんとつかまえててくれるから・・・」
見上げたら、目が合って、
章ちゃんが照れた顔のまんまで、
少し笑って。
優しいキスしてくれた。
「最後まで悪い患者やったな。
病室でいっぱいイチャついて」
「ほんとだ。
あ、そうだ。
章ちゃん、検査の結果は？
大丈夫だった？」
「ああ、何もないって。
健康そのものやけど、
もう３０半ばやねんから、
無茶したらあかんって。
遠藤先生にまた説教されたわ」
「遠藤先生の言うこと、ちゃんと聞いてね」
「分かりました。
大事な奥さんに心配かけたらあかんもんな」
章ちゃんの言葉に、またまた胸がきゅん。
「Aちゃん、また真っ赤や」
「だって。
奥さん、って、まだ慣れないもん。
まだ奥さんじゃないし・・・」
「はよ結婚したいなあ。
そんで、みんなに、
Aは俺の奥さん、って認めてもろて、
ひとりじめしたい」
こっそりそんな事、言うの。
「私も・・・
章ちゃんは私の旦那さん、って。
みんなに認めてもらいたい」
声、小さかったかな。
「ん？」
章ちゃんが、私の口元に耳を寄せる。
「何でもない。
章ちゃん、大好き」
複雑なようで、
たった、それだけだから。
急に勢い良く抱きついた私を、
章ちゃんが慌てて抱きとめてくれる。
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年9月10日 10時
