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「そうかなあ・・・」
「今日のワンピースも、
可愛ええけど・・・
あんまりにも大人びてるからさ。
他の男の目ぇ惹きそうで、
ずっと気が気やなかったわ」
「ほんと？
地味だったかなあって、
ちょっと不安になってたんだけど」
「色っぽ過ぎるねんて。
ノースリーブん脇んとこから、
他の男ににちら見されへんか、
はらはらしたわ。
特にマルな」
ゲンキンなもので、
すぐに自信は復活。
章ちゃんに可愛いく思われたら、
それで充分過ぎる。
「私の事なんか誰も見てないよ。
章ちゃん、独占欲強いんだね」
「いつも言うてるやんか。
Aをひとりじめしたいって」
真っ直ぐに私を見つめながら、
章ちゃんが、
ワンピースの襟元に触れる。
ジン、って、胸が熱くなった音がはっきり聞こえた。
「この服、ほんまにえろい」
「そんな事、な・・・」
最後まで言い終わらないうちに、
キスされた。
ちゅ、って短いキスなのに、
すっごく大人っぽくて、
色っぽいの。
もう一度、
かすかに触れたと思ったら、
離れて、を、繰り返して・・・
もどかしさに自分から、
求めてしまいたくなるの、
必死で抑えてる。
章ちゃんは、特別にキスが上手いと思う。
呼吸が浅くなって、目が自然に潤んできて・・・
「かわい。
もっとして欲しい？」
そう、からかうように囁いた章ちゃんの目も、
潤んで見える。
「・・・ん。
足りない」
「素直でええ子やな。
ご褒美あげるな」
もう一度、顔が傾く。
甘くて優しいキスの後に、
ゆっくりと舌が侵入してきて・・・
こうして欲しかったはずなのに、
肩、すくめて逃げてしまう。
章ちゃんが切ないため息ついた。
「A・・・、
逃げたらあかんやろ？」
唇を指先で押さえられる。
「言うこと聞いて。
お願いやから・・・」
苦しげに呟いたその言葉に、
うなづいたと同時に、
章ちゃんのキスが降ってきた。
息もつかせないような、
激しいキスに、
追い詰められてく。
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年9月10日 10時
