いがらし家にようこそ～兄弟になった日～【ARS】 (ページ10)

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雅紀がリビングに転がってるバランスボールに座ってテレビを見ていると、誰かがボールを突いた感覚。

ふと下に目線を移すと、いつの間に和也の膝から降りたのだろう。希がいた。

「なに？
　希も乗っかってみる？」

「おい雅紀っ！
　危ないって！！」

雅紀の言葉に全力で止めに入る翔。

でも希があまりにもキラキラした目で雅紀を見つめていたもので・・・。

バランスボールに座る雅紀の膝の上に希を乗せ、ポンポンと弾んでみる。

「ぉおっ・・・ふぉ・・・。」

ボールのバウンドするタイミングに合わせて声を出して笑っている希。

「なに？楽しい？」

「うんっ！！」

希はもっと、もっとと雅紀にせがむ。

しばらくバランスボールを堪能して、

「お昼ごはんだよ～」

という潤の声で、一旦ストップ。

５兄弟と真季、双子の８人で食卓を囲んだ。

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「望？ごちそうさま？」

「・・・ん
　・・・、さま・・・。」

あらかじめ少なくした量の食事。

その半分も食べれずごちそうさまの望。

食事でも体力を消耗するのか、ウトウトしていた。

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