いがらし家にようこそ～兄弟になった日～【ARS】 (ページ1)

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思い出話ページ1

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９月。

夏休みも終わり、２学期。

ようやく暑い日々も終わりに近づき、過ごしやすい季節。

今日も五十嵐家の双子ちゃんは元気いっぱいです。

「「いってきまーす！！」」

「いってらっしゃい。
　気を付けてね！！」

玄関で双子が仲良く登校していくのを見守るのは長男の智。

兄５人で相談し、この２学期から双子は歩いて登校するようになった。

冬の寒い時期や、体調が思わしくない時はもちろん和也の車で登校するのだが・・・。

今日は２人とも元気。

外は雨が降っていたが、そんなものお構いなしに、お揃いの傘をさしてルンルンで学校へと向かった双子。

「おはよ、智兄。
　希と望は？もう行った？」

「おはよう、翔。
　今いま出発したよ。」

双子を見送ってすぐ、２階から翔が降りてきた。

今日は休みなのか、部屋着姿。

「大きくなったよね～。」

「なに？唐突に・・・。」

智のつぶやきに、驚く翔。

「だってさ、家に来た時は
　２人とも歩くのがやっとだったじゃん？
　その２人が、今はランドセルを背負って、
　元気に学校に通っているんだよ？」

「そうだな・・・。
　本当に、元気になってよかった・・・。」

智と翔はそう言いながら、双子が五十嵐家に来た時の事を思い出すのだった・・・。

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