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２時間目終了後、望は体育館裏に居た。
そこには望の事をよく思っていない４組の女の子も２人。
何やら険悪ムードだった。
「ねぇ、
何で五十嵐さんは体育やらないの？」
「ずる休みなんでしょ？
いいよね、お兄ちゃんが
先生だとサボれるから。」
「そんな・・・。
かずにぃは関係ない・・・。
それに、私だって
好きで休んでるんじゃ・・・。」
「うそだっ！！
だって毎日じゃん！！
私、五十嵐さんが体育やってるとこ
見たことないもん！！」
女の子はそういうと、望の体を押し倒した。
「わぁっ・・・。」
“バシャンッ”
体育館裏は昨日降った雨のせいで大きな水たまりが残っていて、運悪く望の倒れた先に。
「・・・っく
・・・げほっ・・・。」
季節は未だ４月。
外の水はまだ冷たい。
水の冷たさと、咄嗟の事で驚いたのが重なって、望の心臓が悲鳴を上げていた。
望は水たまりの中、胸を押さえて蹲る。
「ねぇ、
これやばいんじゃ・・・。」
「なにしてんねん、そんなとこで？」
女の子たちが異変に気付いた頃、体育館の中から丸山先生が出てきた。
「えっ！！望！？
お前ら、何したん！！希っ！！」
丸山先生は望の体を抱き起し、体育館に向かって希を呼ぶ。
「何・・・！？望！！」
「はよ安田先生呼んで来い！！
信吾！！お前は和也先生探せ！！」
「わかったっ！！」
「おん！！」
丸山先生の叫び声に、希と信吾は体育館を飛び出した。
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作者名：mio
| 作成日時：2018年2月4日 23時
