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「今日も体育館に居て大丈夫なのか？」
「大丈夫。今日は体調良いもん。」
「そっか・・・。無理すんなよ？」
「わかってるよ〜。」
最近、希には心配事がある。
小学生にもなると、他との違いを意識し始める。
望は体が弱い。
だから体育は参加しちゃいけない。
これは医者からも止められている事。
学校だって、休みたくないのに、休まないといけない状況になる事が多い。
望がサボりたくて休んでいるわけではない。
でも、小２の子供にはズル休みをしているようにしか見えないのだろう。
前にたまたま聞いてしまったのだ。
他のクラスの女の子が、望が体育の授業中保健室で過ごしているのを知って、
望本人に「ズル休みだ。」
「お兄さんが先生だからサボっても怒られない」
「サボれて良いね」って言っているを・・・。
２年生に上がって、クラス替えがあって。
体育の授業は、４・５組合同の為、４組の事情の知らない女の子の間では望みが体育の授業をサボっているという噂が立ってしまっていた。
そのせいか、望は体育の時間に保健室に行かなくなった。
体調がすぐれない日も、頑なについてくるのだった。
だから希は心配が絶えない。
望が隠そうとしているからなおさらだ。
和也も分かって見守っているのだが。
「おそいぞ〜希っ！！」
「わりぃ。」
「今日も望来れたんだ。
無理すんなよ？」
「もー、しん君まで・・・。
大丈夫だもん。」
「いやいや。
ホンマに無理すんなよ？
もしも望が倒れてみぃ。
誰がこの超シスコンを制御すんねん。
俺は嫌やで？」
「誰がシスコンじゃ！！
双子が相方の心配すんのは普通やろ！！」
「あーはぃはぃ・・・。」
「ひなぁ―！！
適当に流すなっ！！」
信吾と希、望の３人で、今日もにぎやかに体育館に向かうのだった。
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作者名：mio
| 作成日時：2018年2月4日 23時
