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「希、食べないと元気にならないぞ？」
潤がそういうが、希はいらないと首を振っていた。
「そうかぁ〜。
希が食べないなら、
雅兄が食べちゃおうかな。」
「あっ、雅紀だけずるい。
おいらも食べるぅ〜。」
雅紀と智が少し明るめのトーンでそう言い、潤お手製のスープを食べ始める。
その様子をじっと見つめている希。
「希も食べる？」
そういって雅紀が翔に抱えられている希のもとに、小さな器に入れたスープを持っていくと、素直に受け取って食べ始めた希。
望も、智に抱えられた状態で、智と一緒に食べていた。
量的には少量だが、２人ともお手製スープを完食。
食べ終わると、望はウトウトしだした。
「まだ体力は戻ってないからね。
寝れるなら寝ちゃいな。
お兄達、ちゃんと
ココに居るからさ。」
智がそう言いながら寝かしつけ始めると、すぐに聞こえてくる寝息。
「さすが智兄。
移動式マイナスイオン発生機。」
「エッヘンっ！！」
「はいはい。
雅紀も智兄も・・・。
望が起きちゃうから程々にね。」
「「はーい」」
長男みたいな次男に止められて、大人しくなる長男と三男だった。
この日は週末で次の日が休みの和也と潤が病室に泊まることに。
ダブルベッドに希と望、和也が。
もう一つのベッドに潤が寝ることになった。
智と翔は渋々当直の仕事に向かっていき、雅紀は家にシャワーを浴びに帰っていった。
２３時を回ったころ。
普通なら家族が病室に面会に来ることは出来ないのだが・・・。
そこは、まぁ小児科の看護師の権限的なもので病室に戻ってきた雅紀。
翌日も仕事のため、病室のソファーで就寝。
夜中、何度か智と翔も病室に現れ、何事もなく朝を迎えた。
それから１週間。
特に大きな異変もなく、順調に回復中の希と望。
双子がそろうと回復力も２倍です。
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作者名：mio
| 作成日時：2018年2月4日 23時
