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五十嵐家２階。
「智兄〜朝だよ。おきて〜！！」
「んぁ・・・。
おはよぉー雅紀・・・。
あと５分・・・。」
「ダメだって、智兄。
潤ちゃんに怒られるよ？」
雅紀に布団を剥がされている青年。
一応この家の長男。
五十嵐智。
「んもぉ〜・・・。
潤、怒ると怖いからね・・・。
おきるよ・・・。」
雅紀に急かされて、渋々布団から出た智。
それを確認した雅紀は、次の部屋へと向かう。
智の部屋の隣、希の部屋。
「のぞむ〜！朝っ！！
学校遅れるぞ〜！！！」
小学２年生の双子の片割れ。
ちょっと訳ありで、１年前にこの家にやってきた。
少し膨らんでいる布団をそっとめくる。
「・・・あり？」
雅紀がどけた掛布団の下は空っぽだった。
「あぁ、またなのね。」
雅紀が首をかしげていると、着替え終った智と和也が廊下から部屋を覗いていた。
「きっと望と一緒だね。
おいら見てくるから、
２人は先にリビング行ってな。」
智がそう言って望の部屋に向かう。
雅紀と和也は２人でリビングに戻る。
望の部屋。
「あっ、おはよう。翔くん。」
「おはよう智兄。」
先についていた翔。
翔の視線の先には、２人でくっ付いて丸まって寝ている可愛い双子の姿。
双子だけど、色々あったせいで成長に差がある２人。
まだ小さな妹の望を守るように、兄の希が抱きついていた。
「のぞむ〜・・・。
望がつぶれるぞ〜。おきろぉ〜。」
智が優しく希の肩を揺する。
「・・・むぅ〜・・・。」
ちょっと愚図りながらも目を開けた希。
「おはよう、希。」
「・・・おぁよぉ〜・・・。」
まだ半分眠った頭で翔の声に反応した希。
そんな可愛い弟に顔面崩壊気味の翔。
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作者名：mio
| 作成日時：2018年2月4日 23時
