向日葵のような笑顔を＋ (ページ7)

今日:1 hit、昨日:19 hit、合計:125,193 hit

小さな声ページ7

＿

智ｓｉｄｅ

カルテ整理が終わって医局で一息・・・。

今頃和は寝てるかな？

それともまだ、章大くんと遊んでるかなぁ～・・・。

なんて考えていたら

「ったく、しょうもないやっちゃ。」

ってプリプリしたヨコが、巡視から戻ってきた。

「どうしたの？？」

「ヤスが和の布団に潜り込んで遊んでたんや。
　追い返したけどｗ」

えっ・・・・・・

「部屋に戻したの！？」

「そら、当たり前やろ・・・
　って智くん！？ドコ行くねん！！」

章大くんと一緒だと思って油断した。

章大くんが部屋に戻されたって事は、
今和は１人じゃん！！！

緊急事態！！！！

おいらは急いで和の病室に向かった。

寝ているかもしれないし、そーっと扉を開けると、
こんもりと山になっている布団。

微かだけど泣き声が聞こえる。

「かぁーずぅ～？？
　お布団被ってたら苦しいでしょ？？
　お兄ちゃんにお顔見せて～。」

そう声をかけながら、そっと布団に手を伸ばす。

おいらが触れるのと同時にビクッとなった和。

怖いこと、思い出しちゃったのかな・・・。

「和～、智兄だよぉ～？？怖くないよぉ～。」

布団の上から和の体をポンポンして。
和自身が布団から出てきてくれるのを待った。

暫くして

「・・・さと、さん・・・・・・」

ん？？

いま、名前・・・・・・

聞こえるかどうかの小さな声。

でも確かに、今おいらの名前を呼んでくれた？？

＿