俺ら伝説の７人兄弟∞ (ページ9)

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すばるｓｉｄｅ

何度経験しても慣れへん発作。

どんだけ空気を吸い込んでも苦しくて、

次第に頭がぼーっとしてきて・・・。

死んでまうんやないかって、
毎回不安になってまう・・・。

でも

「すばる、大丈夫・・・
　大丈夫やで～・・・。」

「もうちょっとで
　亮ちゃん帰ってくるでな。」

「すぅ兄、
　寒くない？毛布足そか？？」

「すぅ兄、あかんよ。
　引っ掻いたら痛くなってまうで？」

俺の背後で俺の体を包み込んで、
支えてくれるヒナ。

俺が不安にならへんように、
ずっと声をかけてくれる隆平。

俺の体が冷えてまわへんように、
毛布の上から体を擦ってくれる章大。

苦しさのせいで無意識に胸元を引っ掻いてまう
俺の手を、優しく包んで制止してくれるタツ。

こんな優しい兄弟が居るお陰で、

俺はこの恐怖にも立ち向かえるんかな。

「すぅ兄っ！！！！」

勢いよくリビングの扉が開いて、汗だくの亮が
駆け込んできて。

「すぐ楽になるでな。
　もう大丈夫やからな・・・。」

俺のために医者を目指してくれた自慢の弟、亮

亮が手早く点滴を用意してくれて・・・。

楽になっていく呼吸。
心地の良い兄弟達の声を聞きながら、
俺は安心して眠りについた。

眠っている間も、兄弟達の声が聞こえる。

俺が寂しくないようにって、発作が起きたときはリビングにくっついた造りになっとる和室に
寝かせてくれるから。

次に目が覚めたとき、見慣れた天井と、

少しいじけた、きぃの顔が見えた。

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