仮面の紳士...? ページ13
ペ「ここだ。」
そういう先生が指差す看板を見ると、scp-035と文字が。写真には不気味な仮面らしき物が写っている。
『人....なんですかこれって....?』
疑問に思う私にいーくんとシャイガイも揃って頭に?マークが浮かんでいる。
ペ「まぁ会ってみれば分かるさ。さぁ入るぞ。」
コツコツとブーツを鳴らしながら先に中へ入って行ってしまう先生。それを慌てて3人で追いかける、と中には赤黒く染まった収容室をガラス越しで見ることの出来る制御室があった。そして収容室の中には不気味に佇む仮面を被った男が。
取り憑くマスク「やぁ。049。悪いがここから出してくれないか。」
ペ「久しぶりだ。少し待っていてくれ。」
レバーを引っ張ってくれないかと、先生が機械の近くにいた私に言う。
『あ、はい!』
突然言われたこともあり少し焦ってしまったのだろう。2つあるレバーの表記をろくに確認せず下ろす、と途端に収容室にガスが噴射する。
取「...!?ぅッッッ!ゲホッッ!!ゴホ''ッッ...!」
『!?!?!?ご、ごごごごめんなさい!!!』
慌ててレバーをあげると咳き込む声は次第にヒューヒューという吐息に変わっていった。私は大急ぎでガラスに駆け寄ってマスクの人に謝る。
『本当に申し訳ありません!しっかりと表記を見ていなくて...。だ、大丈夫ですか...!?』
取「ふー....。もう大丈夫だ。気にする事はない。...しかし二度とやらないでくれ。」
ごめんなさい、と必死に謝る私に
ペ「私もしっかりどのレバーを下ろすか言うべきだったな。すまない2人とも。」
先生も言う。しかしこれは完全に私のミスでしかない。初対面でこんな事をしてしまって私は大丈夫だろうか心配になってきた。印象はきっと最悪だ。
取「まぁもう謝ることはないさ。ドアを開けておくれ。」
『は、はい!』
今度こそドアの開閉レバーを下ろす。マスクの人が収容室から出ていき私達がいる制御室に来る。実際に見てみると、仮面はやっぱり不気味でその奥の暗闇に吸い込まれそうになる。表情が固まっているのがわかったのかその人は私の頭をそっと撫で、
取「怖がる事はないよお嬢さん。私はこれっぽっちも怒っていないし、さっきのは事故だ。ね?それともこの仮面が怖いかい?」
と言った。彼が話しているのを聞くと不思議と安心感が湧いてきた。彼の能力かなにかだろうか。
『は、はい大丈夫、です...。えっと...仮面さん?』
取「私の事は035で良い。よろしくね。素敵なお嬢さん。」
035はニッコリ微笑んだ。
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シバチャ(プロフ) - 最高です!! (2021年4月18日 19時) (レス) id: 4782804342 (このIDを非表示/違反報告)
煮物 - 面白いです!!続きお願いします! (2020年3月9日 16時) (レス) id: a01bcb1263 (このIDを非表示/違反報告)
ラテ - 面白いですね!これからも更新頑張ってください (2019年10月12日 1時) (レス) id: 816b195a2d (このIDを非表示/違反報告)
siomizu - とても面白いです!更新頑張ってください (2019年10月9日 16時) (レス) id: 8e14a7973d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小灰蝶 | 作成日時:2019年7月2日 22時