【はたらく細胞】俺達の日常［男主］

27.がん細胞 ページ28

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『ん〜平和だ！平和は素晴らしいよ！！』

「そうだな」



今日もシロとパトロール。何も起こらず平和な日々が続いていた。細菌も来なければ、血管が壊れるというのも無い。まさに平和。

こんな日がずっと続いていれば良いと思った。







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿が。



「わああああっ！！助けて誰かああ！！」

突然後ろから声が聞こえたかと思えば、一般細胞が謎の細胞に掴まれていた。


シロと俺はすぐさま駆除の体制に入る。

『細胞くん、下がっといて』

「はっ、はい…」


シロは一般細胞と謎の細胞を引き剥がし、ナイフで切り裂いた。

謎の細胞は「ｷｼｬｱｱｱｱ！！」と声を上げて倒れた。



『(………こんなの見たことないぞ？インフルでもないし)』

「(コイツは一体…？)」


俺達は首を傾げたまま、倒れた細胞を見つめた。

すると、隣から声が聞こえた。


「好中球が細胞の駆除してるトコ見んのは久しぶりだぜ」

キラーTだった。インフルエンザの際に世話になった細胞だ。


南無阿弥陀仏、十字をきって倒れた細胞に別れを告げた。






「さて！じゃ、この死体は俺らが預からせてもらうぜ。細胞のトラブル処理は俺達の仕事、お前らは細菌殺すのがメインだもんな」

そう言って倒れた細胞を担ぎ、戻ろうとするキラーTを俺達は足止めする。


「俺達だって細胞のトラブル処理をしないってわけじゃないぞ」

『そうだぞキラー、勘違いしないでくれるかな』

「いーじゃねーかよ、最近仕事こなくて暇なんだてぼおぅっ！！？？」


キラーTが言い終わる前に、上からキラーT目掛けて何かが落ちてきた。それは……。









「悪いわね、いいクッションがなかったもんで」

「な…お前は…」

『"ナチュ"〜！』



ナチュラルキラー細胞(NK細胞)、『ナチュ』だった。

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