445ー感謝祭編ー ページ7
〜忍田〜
イベント当日
今日は強制的にゲートを閉じてネイバーに襲われる心配はない
天気も晴れて立食パーティーのような形で開催した
スポンサーの年齢層は幅広く、男共の視界には必ずAを捉えている
隊員達は落ち着いていて、質問にも答えられている
特に慶が心配だったが、マンツーマンで指導した甲斐があった
唐沢「忍田本部長。ちょっといいですか」
人目もあるからあまり露骨には嫌がれず
忍田「どうしました」
上辺だけの笑顔を作った
俺はAの側にいるので忙しい
他の奴の相手なんてしてる暇はない
唐沢「スポンサーの一人が、トリガーの説明をしてくれと」
忍田「すればいいのでは?」
唐沢「説明者にAちゃんを指名してきて、1日がかりでお願いしたいそうです」
忍田「それは脅しですか」
唐沢「でしょうね。やらないと寄付は打ち切るという」
忍田「そんな奴から支援など受ける理由はない。打ち切ってもらって下さい」
俺としても偉そうな事は言えないが、Aをそういう目でしか見てない大人の助けはいらない
スポンサー「是非君に私の息子の婚約者に……」
忍田「失礼ですが、岸原くんはまだ中学生です。それと、今日は我々ボーダーが皆様に感謝の意を伝えるためのパーティーとなってますので、そういう話しをしたいだけならご退場願えますか?」
スポンサー「っ……あ、いや……向こうの隊員とも話してきますね」
「行っちゃいましたよ」
忍田「かまわん」
「感謝するのにあの態度はダメだと思います」
忍田「いいんだ」
ああいうタイプは強くハッキリ言わないと同じ事を繰り返す
Aは言い寄られているなんて欠片も思ってないんだろうな
忍田「今日は俺の側を離れるなよ」
「ええー…」
忍田「沢村くんの代わりに補佐を頼みたいんだ」
「沢村さんの…………モテてますね。沢村さん」
忍田「そうだな」
「思うに、沢村さんに彼氏が出来ない理由って本部長補佐だったからじゃないんですか」
忍田「そんなわけないだろ」
「ありますよー。だってほら、現に側を離れたらたくさんの男の人に囲まれてるんだもん
きっと忍田さんの隣りにいたから付き合ってるって思われてたんですよ」
忍田「俺とお前じゃ絶対見られないな」
「はい?何か言いました?」
忍田「いいや。何も」
前までなら親子に見られて嬉しかったのに、今では恋人に見られたいなど傲慢もいいとこだ
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李詩(プロフ) - ヤバい…三河さんが好きすぎる… (2019年10月22日 16時) (レス) id: 085be6f2b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆ | 作成日時:2019年7月10日 23時