玉狛のお姫様はボーダー最強 10 (ページ34)

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〜忍田〜

何で俺が追い出されなきゃいけないんだ！

本部長の仕事をサボってるわけじゃないのに

仕事をしろと言うなら唐沢さんの書類を、俺のとこに混ぜないでもらいたい

渡しに行くのも時間かかる

忍田｢失礼します。唐沢さんのしょる……｣

唐沢｢どうも。お手数お掛けしました｣

平然と笑うが、ソファーに押し倒されているのはAで……

考えるよりも先に2人を引き離した

服は……乱れてない

よかった。何もされてない

安心のあまり抱きつくと、思いきり嫌がられた

忍田｢俺は心配して……｣

｢セクハラで訴えますよ｣

忍田｢当然唐沢さんもだろうな｣

｢え……？なんで？｣

忍田｢今何をされたと思っている！！？｣

｢キス……？｣

忍田｢そうだ。キ……は？｣

唐沢｢しましたよ。大人のキス｣

忍田｢っ……二度とAに近づくな！！｣

自分のことを棚に上げて怒鳴り(怒って)、Aの腕を引いて部屋を出た

腹が立つのは唐沢さんじゃなくてAにだ

自分を好きだという男と2人になるなんて無警戒すぎる

もっと男に対して警戒を覚えろ

飯を奢るという男に着いていくクセも直せ

｢ねぇ……。真史さんは私にどうして欲しいの｣

忍田｢何がだ｣

｢警戒だの、クセだの、言ってたから｣

忍田｢声に……出てたか？｣

｢うん。独り言にしては大きいなぁと思った｣

わざわざ聞くということば、言えば従ってくれるのか？

中学生といってももう3年生

しかもあと数ヶ月で高校生

先程の行動の意味を本気で理解してないわけじゃないよな？

Aならありえそうだ

俺にそういう説明は無理だ

ハードルが高い

いずれ学校の授業で習うなら俺が教えなくてもいいか