玉狛のお姫様はボーダー最強 6 (ページ10)

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ー放課後ー

～A～

｢……」

学校帰り目の前にモールモッドが現れてどうしようかなって思った

ここ市街地だよ？

ゲート誘導全然出来てないじゃん

ボーダーはもっと市民の安全を考えて欲しいね

こんな調子じゃスポンサーからも手を引かれるよ

振り降ろされるブレードに、ここで死んでもいいかなって考えた

三河『A』

あ……ダメだ。死ねない

間一髪で躱した

ボーダー来るまで躱し(逃げ)続けないと

でも私のサイドエフェクトは便利なもので、嵐山さんがすぐ近くにいるんだけど

それがボーダー(忍田さん)の答えなら……

｢っと…」

背中に壁が……逃げ場がない

攻撃する寸前足元を抜けるしかない

集中して、タイミンは良かったのに、目の前にゲートが開いた瞬間ためらいなく顔を狙ってくるモールモッドの攻撃を腕でガードした

｢っ……！！」

深くは刺さらなかったけど、包丁で指切る感じに地味に痛い

そうだった

私がゲートが開く場所に行かなくても"ゲートが私の前に開く”ことがあるんだ

それが今回とは……

さすがに市街地で鈴白は起動出来ない

攻撃力高すぎて建物に被害が出ることは明白

それにまだ使い慣れてないし

前々回はそのせいあって瓦礫の下敷きになって怪我しちゃった

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慣れない物は反復練習をして使いこなせるようにならないと意味がない

悠長に考えていると、嵐山さんが2体とも倒してくれた

嵐山｢すまないA！"遅くなった！”」

また……凶器(言葉)が刺さった

心臓にガッチリと、抜けてくれない

嵐山｢本部に行こう。手当てをしないと」

ハンカチで傷口を縛って黙って嵐山さんの後をついて行った

ー本部医務室ー

忍田｢ご苦労だったな嵐山。悪いが2人にしてくれないか」

嵐山｢は、はい」

話しだけなら追い出さなくていいのに

忍田｢今日買って来たんだ。食べ…たいんだよな？」

｢いいです。"買ってきた物も意味ないし”」

忍田｢じゃ、じゃあ今から…」

｢だからもういいって！！」

分かってくれない。この人は何も

忍田｢A…昨日はどこに……」

｢手当てどうもありがとうございました！」

本部にはたくさんの正隊員がいて、昨日のことが広まってる

だからもういい

私が悪いでいい

私が悪者になるからもう私に構わないで