玉狛のお姫様はボーダー最強 6 (ページ8)

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～A～

忍田｢分かるように説明(言って)くれ」

私に向けられた凶器(言葉)は正面から私を殺した

心が死ぬって……こういう事なんだ

いつから……？

きっと最初から全部私の一方通行だったんだ

忍田さんが私のことを考えてくれてるなんてただの幻想だった

烏丸｢何も泣くことないだろ」

太刀川｢俺も忍田さん取って悪かったよ。だから泣くなって」

忍田｢やっぱり行きたいんだろ。会議が終わった後にでも……」

｢今日じゃ意味ない！昨日じゃないと！！」

私もこの人も分かってる

この言い争いには意味がない

結局はそこに戻ってしまうのだから

私のほうが先に約束してた

太刀川さんのほうが先に約束してた

ここに戻るんだ

｢1日ぐらい日にちズラしてくれても良かったじゃん！帰ってからやったって……」

何度も何度も同じことを繰り返すうちに、苛立ち(ストレス)がピークに達したのか、初めてお父さん(忍田さん)に手を上げられた

一瞬だけ頬に痛みが走って、でも心のほうがずっと痛くて

もう誰も何も見ないまま

私だけを必要としてくれる人の元に走ってた

～忍田～

自分でAに何をしたか分からなかった

何を聞いても何を言っても Aの答えが変わらなかった

初めてAに対してストレスを感じてしまった

出水｢え…えっと、1週間前ってアレッすよね。太刀川さんがレポート提出してたらって約束の」

忍田｢あぁ」

Aにばかり構いすぎていて、たまには慶とも模擬戦をしたくなった

慶のやる気を引き出すにもそれが一番効果があった

唐沢｢でもそれじゃあAちゃんの証言と異なりますよ」

忍田｢だから……その言葉の意味を聞きたかったんだ」

トリガーと通帳

そして、ただの紙切れとなった手帳

『だって……見たくせに今日行くとか言うから！』

これに答えがあったのか？

忙しかったを理由に見なかったんじゃない

受け取ったことさえ忘れていたというのが正しい

肌身離さず持っていればいずれは見るだろうと、そう思っていたから

辞めるなんて口だけだ

ボーダー(ここ)にはAを慕う人が大勢いる

それを分かっているはず

夜にでも家に行ってもう一度話しをしよう

時間が経てば私もAも頭が冷えてる

まずは叩いてしまったことを謝ろう

それから…………