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〜A〜
1人はつまらない
誰かに側にいて欲しいと思った
たくさん人と出会った
優しくて、私の名前を呼んでくれた
もし1人しか選べないないとしたら私は誰を選ぶんだろう
三河さん
独りは寂しいよ
私が側にいてあげる
だから三河さんも私の側に……
ダメだダメだ
甘えちゃいけない
我慢しないと
寂しいも 苦しいも 痛いも 全部
それだけがずっと正しかった
忍田さんが戻ってこなくても平気
『わたしのこと使ってくれないの？』
転がしてた鉛筆が訴えるように悲しい声で聞いた
することもないからノートをひたすら黒く塗り潰した
ノートの嫌がる声を無視して私の心みたいに真っ黒に
忍田｢遅くなった。シャワーに行こう」
当たり前のように抱っこされると、私が甘えているような錯覚になった
下を指差すと不思議がられながらも降ろしてくれた
歩けるもん
ちゃんと自分で
私はもう誰かを必要となんてしない
そしたら喜んでくれる
忍田｢いいかA。お湯だけを出したらダメだぞ。ちゃんと水と一緒に、温かくなるように調整するんだ。いいな？」
忍田さんは毎日同じことを言う
｢………((ｺｸﾘ」
忍田｢(なぜ変な間があく？)」
･
碧『Aの髪の毛サラサラで羨ましい』
振り向いてもそこには誰もいない
償えない
私は、私が殺してしまった人達のために何が出来るんだろう
声が出なくてよかった
泣いていることがバレずにすむ
痛い痛い痛い
胸が張り裂けそうなぐらい痛い
『助けて…誰か』
助けになんて来ない
望んだって 願ったって
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作者名：まゆ
| 作成日時：2019年2月7日 15時
