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〜忍田〜
Aは借りてきた猫のように大人しい
朝食にも手を出していない
忍田｢服は今日の夜届くから、それまで
｢((ｺｸﾘ」
忍田｢Aは食べられない物とかなかったよな？」
｢((ｺｸﾘ」
警戒を解くために先に私が一口食べると、小さく口を開けた
食べたくないんじゃなく、食べさせて欲しかったのか
もう私はAの父親だ
たくさん甘やかしてやらないと
忍田｢美味いか？」
｢((ｺｸﾘ」
忍田｢……」
えーっと、Aに認識されてるよな
虚ろな目とは別に この
忍田｢私のこと……わか…るよな？」
｢((ｺｸﾘ」
忍田｢((ﾎｯ」
忍田｢ごめんな。外に出たいよな？」
昨夜ならAを連れを出すことが可能だった
それをしなかったのは他の人同様、自らの保身のため？
秤にかけたのか
この子と自分の人生を
｢((ｺｸﾘ」
えらく間が空いたな
忍田｢……外に出たくないよな？」
｢((ｺｸﾘ」
これ……あれか
内容なんかどうでもよく、
忍田｢あ、あのなA。私はAの父親、蓮矢の友……」
すると突然涙を流した
蓮矢の名前に反応した？
そうか
目の前で父親に……配慮が足りなかった
忍田｢すまない。A」
考えなくてはいけないんだ
守るだけじゃない
Aのことも
将来も全部
父親である私が考えて、間違った教えをしないように
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作者名：まゆ
| 作成日時：2019年2月7日 15時
