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初恋58日目 ページ9

薫sise

「先生、お願いします!!俺はAと進展したいです!!」

「よくぞ言ってくれたじろちゃん!!薫くんに任せなさい!!」


またまた登場薫くんです
我が息子ことじろちゃんか我が娘こと成海ちゃんと付き合いだしてほぼ進展はしてなかったのにやっと前に進むことになったそうです、やったね!!
てか、息子と娘が付き合ったらダメじゃない?禁断の恋じゃん…

でもさ、感動的だよね
奥手恋愛初心者のじろちゃんに急に屋上に呼び出されて何事かと思ったら進展したいって
だからって俺に教えてくれってのも変だけどじろちゃんっぽくていいね


「ちなみに2人はどこまで進んでるの?」

「手繋いでキスもした…風呂も一緒に入ってて一緒に寝た」

「…ちょっと専門外だな…えー、進展って具体的にどうなりたいの?」

「…そろそろ、その、え、ち、とか?…しちゃっても…」

「…順番バカじゃないの?あ、一緒に住んでるもんなぁ。でも風呂まで入ってんのにヤってないの?」

「はい…」


これは大変だぞ。じろちゃんの童貞が未だ守られていたとは…
成海ちゃんが乗り気じゃないって訳でも無さそうだし、なんなら相談受けることもあったしなぁ


「うーん、もう押し倒したら?」

「え?」

「まずベットに座らせる!!周りに頭ぶつけて危ないものがないかも確認してよ!!」

「はい!!」

「で、キスしながらゆっくり体重をかける。上からね、覆い被さる感じで。はい実践!!腰を抱いてあげて。頭の後ろにも手を回してあげるとなおよし!!」

「こうですか、」

「そうですっ!!もうあとは流れに任せておセッセよ。かっこいいよじろちゃん!!」



「お前らなにしてんの?」

『二郎くん?』

「「…」」

…時が止まるよね
りゅうちゃんと成海ちゃんに見られました
これは修羅場なのでは?


「いや、A、これは違くて!!」

「そうだよ、りゅうちゃん!!浮気じゃないよ!!」

「いや俺!?関係ないよ!!二郎はなんで薫押し倒してんの?」

「あの、えと…」

『邪魔しちゃった感じ?じ、じゃあ先帰ってるね、』

「待ってA!!」


やばいね、これ。
てかじろちゃんいつまで俺の上に乗ってんのさ!!
はやく成海ちゃんを追いかけなさい!!

10分くらいして我に返ったじろちゃんが慌てて屋上を出ていった


「じろなるカップルに幸あれ」

「お前が言うな、薫」

「ねぇ、じろちゃん上手く成海ちゃん押し倒せるかな…」

「お前で練習したんだろ?なら大丈夫だろ」

「…りゅうちゃんもする?」

「いらん」

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作者名:なるみ | 作成日時:2020年2月18日 14時

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