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初恋56日目 ページ7

『こんにちは、ご依頼頂いてた方ですか?』

「あ、そうですっ、Aちゃん…本物だ…」

『本物ですよー、顔真っ赤だぁ、待ちましたか?ごめんなさいっ!!』


かわいいです、うちのA
下から覗き込むアングル、しんどいよね、わかります。ただ、おっさんAは俺のだかんな!!!!

駅行く途中、相手を二郎くんだと思うねって言われてちょっと嬉しい反面デート中のAを見れるのが俺だけじゃないのが悲しい


『今回担当させていただくAです、本日はよろしくお願いします。一応説明だけしますね?今回は1日デートみたいなものをさせて頂くんですけれど、この後から夕方の5時まででお間違いないですね?』

「はい」

『はい。キスとか恋人がするような接触はちょっと御遠慮ください。手を繋ぐとかは出来ますけどね。あとは、ご飯とかデートで使うお金は割り勘します』

「え、払います。好きな子にお金払わせられないです」

『ダメです!!割り勘ですからね?プレゼントとかもなしですよ。あと聞きたいことありますか?』

「いえ、ないです…」

『じゃあ、デート行きましょ』


かわいいです、うちのA
本当はでも繋がせたくなかったしマスクつけてグラサンとかもかけて欲しかったけど、ぐっと我慢した。偉い俺。

バレないようにちらちら俺の方を見てくるA
俺が不安にならないようにしてくれてるんだって、かわいい!!!


Aとおっさんがカフェに入って、俺も後ろの席に座った
カフェオレといちごタルトを頼むA、可愛くないか?
おっさんも可愛さに頭抱えてやがる。わかる。


「Aちゃん、いちご好きなの?」

『すき♡』

「っ、ぼ、僕のもあげるよ」

『え、いいんですか?僕のタルトも食べますか?』

「え、あ、はい」

『はい、あーん』

「お、おいしい、です」

『僕にも、あー』

「し、失礼します、…あーん」

『ん、おいしい♡』


かわいいかわいいかわいい!!
なんで相手がおっさんなんだ!!代われ、そこ代われ!!

ほんとに可愛すぎる、完璧な彼女すぎる。もはやいちごの妖精さんだろ!!
俺とのデートでもやってくれるのか、それ。今度いちごパフェ食べに行こう、決めた、妖精さんといちご食べに行く


「Aちゃん高校生なんだよね」

『はい、2年です』

「若いね、好きな人とかは?」

『いますよ、けど今はあなたのAちゃんなのでその話はおしまいです』


地下アイドルかよ、何そのセリフ
もしかしてA、相手のおっさんはめようとしてる!?
好きな人からそんなこと言われたらマジでガチ恋になっちゃうよ!!

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作者名:なるみ | 作成日時:2020年2月18日 14時

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