検索窓
今日:9 hit、昨日:1 hit、合計:13,980 hit

初恋53日目 ページ4

一郎side

最近Aがご飯を食べなくなった
体調が悪いわけではなさそうだけど心配だ

晩飯をうちで食わなくなってすごく静かになった
昔に戻っただけなんだけど寂しい感じがする


「いち兄、A兄のことで相談が…」

「あ?なんで三郎がAの相談するんだよ!!」

「うるさいぞ低脳。A兄、最近おかしいと思いませんか?」

「そうだな、俺も気になってたんだ…二郎、なんか聞いてねぇか?」

「…なんも。でも、まじで飯食ってないらしくて時々フラフラしてるんだよ。友達も心配しててさ何かと食わせようとはしてるんだけど…」

「…なんでだろうなぁ」

「…僕のクラスの女子も時々断食みたいなのしてます。ダイエットって言ってますけど、A兄ももしかして」

「Aに限ってダイエットはねぇだろ、太ってもねぇしなんならガリガリだぞ?」

「これだから低脳は…太ってるから痩せるんじゃなくて、増えたから痩せるってのが乙女心ってもんなんだよ!!そんなこともわかんないようじゃ、A兄から捨てられるのも時間の問題なんじゃないのか?」

「うっせぇなぁ!!関係ねぇだろ!!乙女心っつってもAは男なんだから乙女心なんてねぇだろ!!」

「はっ、だからお前はモテないんだよ!!精々A兄に飽きられないように努力するんだな!!」

「お前らいい加減にしろ!!確かにダイエットって可能性はあるなぁ…話を聞いてみるか…」



Aが帰ってきたのは夜の9時頃
お弁当箱を自分で洗ってそそくさと風呂に入る
Aを追いかけてAの部屋で話を聞くことにした


「A、ちょっといいか?」

『な、なんですか、お兄ちゃん?』

「おにぎり、食わねぇか?」

『…ぁ、夜食べてきちゃったので』

「そうか、…単刀直入に聞くけど、Aは今ダイエットしてるのか?」

『うっ、はい…』

「なんでだ?必要ないと思うんだけどな」

『でも、少しでも細い方が…』

「二郎がそういったのか?」

『…違うけど』

「二郎も心配してたぞ。Aは今のままで十分可愛いし、二郎だって今のAが好きだと思うぞ。1回確認してみるか?」

『…』

バタンッ

「っ、A!!ダイエットなんてっ、やめて、おれ、Aと、ごはん、たべたいっ」

『二郎くん…』

「なんだそのセリフっ、お前ほんとに乙女心掴むのヘッタクソだなぁ」

「にいちゃん、なにいってんのっ」


二郎の泣きながらの訴えによりAの絶食ダイエットは終わった

ただ、二郎にはもう少し胸きゅんワード的なものを学んで欲しいと思った…

初恋54日目→←初恋52日目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
65人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なるみ | 作成日時:2020年2月18日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。