初恋69日目 ページ20
二郎side
サッカーの試合で遠征に行くことになった
Aも着いてきて欲しいなって思ったけど、予定があるから泊まりで着いてくことは難しいらしい
せめて遠征行く前にAを充電させて欲しいなぁ
恋人なんだし、一緒に寝よって言ってもいいかな…
てか一緒に寝よってやばくねぇか?
俺、変態じゃん…仕方ない、高校男児だもんな
「気持ち悪い顔するなよ、余計にバカに見えるぞ」
「なぁ、三郎…Aって草食系だよなぁ…やっぱ俺からいかなきゃだよなぁ…」
「脈絡もないこと言うなよ、低脳の思考回路にはついていけないね」
「だよなぁ…やっぱ俺が頑張らなきゃ」
「…どうでもいいけどそのあほ面A兄に見せるなよ?流石のA兄も引くほどニヤけてるからな」
「よし、頑張れ、俺!!」
買い出しから帰ってきて晩御飯の準備をしているAの所に夜のお誘いに行くことにした
一緒の部屋で寝たいだけ、欲を言えば同じベッドで寝たい
『あ、二郎くん…今日さ、一緒に、寝てもいい?』
「っえ?」
『あ、いや、嫌ならいいんだけど…試合もあるし、ゆっくり休みたいとかあると思うし、でも、寂しいから…』
「えっ俺もそれ言いたくて!!俺の部屋でいい?」
『うん、二郎くんの部屋でいいよ!!』
寂しいってそんなっ、俺もだよっ!!
本当にAが可愛くて愛しく仕方ない
Aと寝ることなんて今更だし、一緒に風呂だって入ったことある、それ以上のことだってした事あるのになんで今更緊張してんだよ
『二郎くん』
「ん?」
『気持ち悪い事言っていい?』
「なに?」
『二郎くんが遠征行ってる間、二郎くんの服どれか借りてもいい?』
「全然いいけど、なんで?」
『あのね、本当は、遠征行って欲しくないっていうか、一緒にいたいって言うか…』
「ゆっくりでいいよ」
『二郎くんの匂いがするものが欲しくて…寂しくなったらそれギュってするから…』
「可愛すぎる…何でも持ってって。布団持ってってもいいよ」
『じゃあいつものパーカー…布団はいいや』
「俺もAのなんか欲しいなぁ…」
『んー、二郎くんも僕の服持ってく?』
「持ってきたいけど荷物増えるからなぁ…」
『あ、スマホかして!!』
Aが俺のスマホでカメラアプリを起動して内カメラにした
自撮りかなって思ったらいきなり俺の頬にキスしてシャッターを切った
『浮気したら許さないんだからね、…おやすみっ』
「え、ちょ…」
俺の胸に押し付けて顔を隠すA
いや勘弁して、ほんとに可愛すぎ
もちろんその晩は寝れなかったし、試合は勝った
写真はロック画面にした
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作者名:なるみ | 作成日時:2020年2月18日 14時