初恋50日目 ページ1
Aside
2月上旬
街中が赤やピンクで溢れかえってる時期、バレンタイン
去年はクラスの子に頼まれてばらまきチョコを作ったけど、今年は本命がいるしなぁ
『バレンタインか…』
「お客様本命チョコでお悩みですか?」
『え?あ、そうですね』
「今年はこんなのとか人気ですよ」
『かわいいですね』
そしてまんまと乗せられて大量のチョコを買わされました
え、どうしよう…
また今年も義理チョコを作るか…
二郎くん怒ったりしないかな、許してくれるかな?
まぁ、二郎くんのだけ特別にしたらいいか…
そして二郎くんにだけ内緒にしてこそこそチョコ作りをして、なんとかバレンタインには完成した
もちろんお兄ちゃんや三郎くんにも作ったよ!!
先に2人には渡して二郎くんには帰ってきてからわたすことにした。だって二郎くん寝坊するんだもん!!
クラスの子たちには大量生産したタルトを配ったんだけど、今更だけどこれって女子がやるやつじゃない?
なんで共学なのに僕が頑張ってるの?
というかそんなことよりも僕は怒ってます!!というより妬いてます!!二郎くんチョコ貰いすぎです!!
机も下駄箱もチョコでいっぱい、しょっちゅう呼び出されてその度にお手紙やチョコを貰ってます、今も呼び出されてるし
それは最悪仕方ない、だって二郎くんかっこいいんだもん
でも、なんでちょっと嬉しそうなの!?僕という存在がありながら!!それは有罪じゃない!?
『そう思わない!?』
「「ま、たしかに」」
『うー、なんでぇ、僕のこと好きじゃないのぉ?』
「いや、じろちゃんは単純にチョコ好きなのもあるよ」
「あとは恋愛経験少ねぇからどうしていいのかわかんねぇんだと思う」
『そうだよねぇ…優しいもんね、二郎くん。うぅ、でもさぁ!!』
「「わかるよ」」
『なんか向こうから告白してくれたのに今じゃ僕だけ好きみたい…』
「青春してんねぇ成海ちゃん」
『全然嬉しくないっ!!』
「でも、俺ら的には成海ちゃんすごく成長したなって思うんだよね。二郎のこと思ってモヤモヤして自分の意見みたいなのちゃんと言えるようになって」
「そうだな、二郎も成長してると思うけど成海もすごく変わったよ」
『そうかな…』
確かにわがままになったなとは思うけど…
二郎くん早く戻ってこないかな…
しばらくしたら今度は隣のクラスの女の子に僕が呼ばれた
行ってみたらバレンタインのチョコとお手紙を貰った
もちろん断ったよ?チョコもお手紙も受け取れませんって言ったよ?
だって彼氏いるんだもん…
なんで二郎くんは平気なのさ!!
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作者名:なるみ | 作成日時:2020年2月18日 14時