【ヒプマイ】俺の兄貴は姉貴【男主】

飲み会帰りの弟 ページ47

「頼むから電話かLINE入れてくれ。心配でたまんねぇから」

「あーい、ごめんなさい」

「あのなぁ、ほんとに分かってんのかよ…」

「あ、そのマフラー俺があげたやつじゃん」

「そうだぞ、…なんだよ？」

「左馬刻は言ってくんないの？」

「…そのマフラーも俺があげたやつだな」

「んへへ、そうだよー、交換っこしたやつー」

「は？かわいいかよ」

「あ、コンビニ寄ってもらってもいい？タバコなくなっちゃった…」

「Aそんなにその飲み会行きたくなかったんだな」

「なんで？なんでわかったの？」

「Aがタバコ人前で吸うのはイライラしてたり嫌なことある時だけだろ？」

「あったりー、さすが左馬刻ー!!飲みが嫌だったって言うよりかは早く左馬刻に会いたかったの…」

「は？可愛いこと言うなよ」


そう言えばAが2人の時は名前で呼んでくれるようになった。めちゃくそに嬉しい

俺に会いたかったとか普通に嬉しい、彼氏としてこんなに嬉しい言葉はない
それに他の奴といたのに俺のことを考えてくれてたことがより嬉しい


「左馬刻から電話かかってきた時ね、びっくりしたの。ちょうど左馬刻の声聞きたいなって思ってたから。だから呑気な声で出ちゃったの、ごめんね左馬刻心配してくれたのに…」

「いいよ、今度からしっかりしてくれれば。よしコンビニ着いた。買いに行くぞ」

「え？左馬刻も行くの？俺一人で行けるし、見張ってなくてもお菓子買わないよ？」

「普通に彼女だけ行かせるわけなくね？俺もついてく」

「え、左馬刻ほんとに優しいよね。じゃあついでにプリンも買っていい？」

「好きにしろ」

「やったー、チョコも買お!!」


結局菓子買うんじゃねぇか
25にもなってコンビニのお菓子コーナーでこんな喜べるか？童心を忘れないってほんとにこのことだと思う
ちなみにAは1回のお菓子は500円までって決めてるらしい。愛おしいわ、もはや。

そして特に何事もなく他愛ない話をして家に帰った


「ねぇ左馬刻…」

「ん？」

「お風呂上がって、色々やることとか終わったらでいいからさ、…タバコ付き合って、くれない、…かな？」

「…いいぜ、いくらでも付き合ってやるよ」


Aが人前でタバコを吸う時はイライラしてる時とか嫌なことがある時

そして、夜タバコを吸う時は寂しい時とか甘えたい時


だから俺の分のタバコも買ったわけか…
甘え下手の寂しがり屋ってのも大変だ

もっとワガママとか言って欲しいのにな…

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