１３７: 笑って 〈過去編〉 ページ37
NOside(sideがコロコロ変わります(^^;))
月『セナ、A、行けるか？』
泉『いつでも』
『うん……レオくん、大丈夫？』
薄暗い舞台袖で、モノクロのステージに咲く赤い薔薇を眺めながらレオが答える。
月『大丈夫だけど、何で？』
『いや…何でもない。そろそろ出ようか？』
月『ああ、行くぞ。』
そう言って踏み出したレオの側を、２人が王を守る騎士となり歩いた。
背筋を伸ばした瀬名が不服そうに呟く。
泉『またザコと戦うんだよねぇ…』
『あっはは…』
瀬名と苦笑するAはレオの側に跪いた。
今日もまた、無限回廊のジャッジメントが始まる。
ーーー
Aside
何時間も続けて戦うジャッジメント。
勝った者はステージに残り、挑んでくる者とまた戦う、という本来とは全く違う状況になっているのだ。
舞台袖に佇んで、水を喉に流し込む。
『もうずっとやってるよね…疲れた…』
泉『無理はするべきじゃないけど…今ばかりはそんなこと言ってられないからねぇ』
月『もう少し頑張ってくれ。あと少しだから』
『ふふっ、我らが王の仰せのままに』
ふざけて言ってみれば、レオくんはようやく微笑みを浮かべてくれた。
レオくんは最近、何をしていても笑わなくなってしまった。ずっと、作曲するか歌うかジャッジメントをやっているかだ。
少しだけでも笑って欲しくて側にいるけど…
最近、思うようになってしまった。
「もう少し」っていつなの？いつもレオくんはそう言って励ましてくれるよね、でも「少し」ってどのくらい？
どうしたら…
笑ってくれる？
ーーー
『レオくん待って！いい加減そろそろ休まないと倒れちゃうよ！』
月『だけどセナが今頑張ってくれてるだろ？行かないわけにはっ…』
必死なその言葉に顔を背けて、物凄く馬鹿なことを口にした。
『……僕は天才じゃないから…、着いて行けなくなっちゃうよ…！』
月『！』
今思えば、簡単な言葉選びさえできない自分が憎らしい。
.
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瑠璃烏(プロフ) - 推しが可愛すぎさん» 感動していただけた事に涙ですっ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう、頑張ります！ (2019年11月18日 19時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 如月さん» 閲覧頂きありがとうございます！夏目くんとの関係、エピローグにて書いております(^-^) しばしお待ちを！ (2019年11月18日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とてもおもしろかったです！自分的には夏目くんとの関係がみたi ��(ﾟoﾟC=(__:次回作も楽しみにしてます！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: 9471f73ad6 (このIDを非表示/違反報告)
推しが可愛すぎ(プロフ) - なんか感動と涙しかありませんでした！(あれ同じ？)好きだったので続きとかまだ見たかったですが次回作がんばってください！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: b43a5c5bee (このIDを非表示/違反報告)
黒影(プロフ) - 12月にもう1回ですか……頑張ってくださいね (2019年10月30日 17時) (レス) id: 18284fa39e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2019年10月19日 1時
