１２２: 秘める思い出 ページ22
「一番最初に傷つけたのは多分あの時だよ。側にいたのに助けなかったんだからね」
司「なるほど…」
「あれからレオくんはどんどんおかしくなってね…取り返しの付かない事になっちゃった訳だ」
嘲笑すると、司は困ったように眉を顰める。
もっと沢山、思い出はある。楽しくて楽しくて仕方なかった思い出は、ちゃんと覚えてる。
でもそれを話したら、司は僕を庇おうとするだろう。それによってKnightsの中で対立なんてして仕舞えば去年の二の舞だ。
だからその思い出たちは秘めておこうと決めていた。
司「……leaderがあそこまで取り乱す理由は、教えて頂けないのですね」
「……僕からは話せない。やっぱり泉さんに聞いてみてよ。どうしても話して貰えなかったらまた僕の所においで」
司「…はい。」
聞き分けの良い子で、それ以上は追求してこなかった。お家の所為もあるのだろうが、今はそれが心地良い。
司「あの…先日のLiveを見ていて思った事があるのですが」
「ああ、うん。なに？」
司「Knightsの先輩方の誰かに、ダンスを教わったという事はありませんか？すごく既視感を覚えまして…」
Knightsはそんな所にまで気付ける人達ばかりなのか、と驚き、頷いて答えた。
「うん、レオくんに教わってたんだ。教わったというよりかは、一緒に踊ってたんだけどね」
司「なるほど…！道理で似る筈ですね、とてもお上手でした。」
「ははっ、ありがとう。司もね、聞くだけじゃなくて見て盗むと良いよ。きっと上達出来るから」
司「はい！」
いつの間にかスイーツは無くなっていて、昼休みが終わる時刻が近づいている。
「さあ、そろそろ時間だから行こう。」
司「あ、はい。」
２人で廊下を進み、別れる所で司が頭を下げた。
司「お話し頂いてありがとうございました。」
「ううん、こっちこそ聞いて貰えて良かった。じゃあ、またね。」
司「はい、また。」
慌てて頭を上げさせて、まだ小さな背中を見送った。
Knightsは良い末っ子を持ったんだなぁとしみじみ思う。ちょっと羨ましい。
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瑠璃烏(プロフ) - 推しが可愛すぎさん» 感動していただけた事に涙ですっ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう、頑張ります！ (2019年11月18日 19時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 如月さん» 閲覧頂きありがとうございます！夏目くんとの関係、エピローグにて書いております(^-^) しばしお待ちを！ (2019年11月18日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とてもおもしろかったです！自分的には夏目くんとの関係がみたi ��(ﾟoﾟC=(__:次回作も楽しみにしてます！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: 9471f73ad6 (このIDを非表示/違反報告)
推しが可愛すぎ(プロフ) - なんか感動と涙しかありませんでした！(あれ同じ？)好きだったので続きとかまだ見たかったですが次回作がんばってください！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: b43a5c5bee (このIDを非表示/違反報告)
黒影(プロフ) - 12月にもう1回ですか……頑張ってくださいね (2019年10月30日 17時) (レス) id: 18284fa39e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2019年10月19日 1時
