53 不死川邸 ページ3
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煉獄さんが亡くなったからといって、ただ泣き崩れている訳にもいかず。
行動していれば気が紛れるかもしれないという思惑もあり、風柱である不死川さんのお屋敷にお邪魔する事になった。(怖いので無一郎同伴)
お屋敷へ近付くなり轟音が辺りの空気を揺らして、思わず身が竦んだ。怖くなって無一郎の袖をきゅっと掴めば、怖がりすぎだと笑われる。
怖がっている私を気にする様子も無く、無一郎は何の断りも入れずお屋敷の敷居を跨いだ。
怯えながらも無一郎の後ろを着いて行くと、先程の轟音の正体が明らかになった。
「無一郎、今日は帰った方がいいかな…？」
「え…何で？見てれば出来るなら好きなだけ見られるし良いんじゃないの？」
「そ、う……？」
不死川さん自身が、稽古をしていたのだ。
先刻の轟音は風の呼吸の技によるものだったのだろう。
何の断りも無く人様のお屋敷に踏み入って勝手に稽古を見るだなんて気が引ける…
無一郎にそう告げようとしたところで、不死川さんが此方へ視線を寄越した。ビクリと肩を跳ねさせて無一郎の背後へ下がると、不死川さんは訝しげに眉を顰める。
「何で隠れてんだァ？」
「ぅ……す、すみません…」
怖い怖いと思いながら震えた声で返事をすると不死川さんは益々顔を顰めたけれど、一度刀を手放して屋敷に上がるよう促してくれた。
「煉獄から大体は聞いた。要は俺が鍛錬してる所を見てりゃ良いんだろォ？」
「ぁ…は、はい」
「ンなに怯えんなよ。……面 割った事はまあ…謝る」
「い、いえ……お気になさらず…」
無一郎は寛いだ様子でお茶を啜り、私が不死川さんにと持って来た茶請けをパクパクと口に放り込んでいく。
まあ不死川さんが咎めてないから良いけど…
呆れてその様を眺めていると、不死川さんはお茶を飲み干して立ち上がった。
「おら行くぞ。つぎ…くにつぎ？」
「えっと…継国です」
「行くぞ継国。しかと目に焼き付けとけよォ」
「は、はいっ」
無作法そうに見えて、庭に降りる時は手を貸してくれたりして以外にも紳士だった。
……技は荒々しいけど。
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瑠璃烏(プロフ) - いちごぱふぇさん» （今更かよって感じですが返信させて頂きます(ｰ ｰ;)）ありがとうございます！こういうチートキャラ的なの書いてみたかったので作者も楽しかったです。最後まで閲覧頂きありがとうございました！ (2020年7月28日 19時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ(プロフ) - ああもう好きです！！！！好きすぎて好きが止まんないですどうしてくれるんですか！ (2020年7月7日 20時) (レス) id: e2dd6d7f46 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - ゆりなんぽんさん» ぜひ拝読させて頂きます！改めて、最後まで閲覧頂きありがとうございました！ (2020年4月20日 22時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - manamimoon0511さん» ありがとうございます！楽しんで頂けたのなら本望です(´∀｀*) (2020年4月20日 21時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
manamimoon0511(プロフ) - 凄く面白かったし素晴らしかったです！！ほんっとに有難う御座います！！！！ (2020年4月20日 18時) (レス) id: 0aa1fe61f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 x他1人 | 作成日時：2020年4月2日 10時
