アイドルと7日間【JM】

アイドルと1日目 ページ5

jm side


＿＿＿＿ｼﾞﾐﾅｧ!!!



＿＿＿＿こっち向いてぇ！！！



＿＿＿＿ｻﾗﾝﾍｰｰ!!!!





jm「…………」




＿＿＿＿ジミンは完璧な人だね


＿＿＿＿美しく踊って美しく歌う


＿＿＿＿ジミンは素晴らしい人だよね




jm「…っ」




＿＿＿＿あ、ミスした


＿＿＿＿昨日も転んでたよね


＿＿＿＿疲れてるのかなぁ




jm「ゃ…めて………」




＿＿＿＿今、音外した？


＿＿＿＿なんかクマすごいね


＿＿＿＿最近のジミンは何だか上手くいかないね




jm「…れの………俺の、何がわかるんだ…！」






目が覚めると外はまだ真っ暗で僕は汗をびっしょりかいていた。
呼吸も落ち着かなくてはぁはぁと整えようとしている。





jm「…っ…まただ…」





キッチンで水を1杯だけ飲んでまた布団に入るけど、目を瞑ればまたあれを見るから眠ることが怖くてそのまま布団の上で体育座りしながら夜が明けるのを待った。ここ最近は毎日がそうだった。





「ジミン、さん？」




jm「ぁ……Aちゃん…」




ちょうどトイレに起きてきたAちゃんが僕に気づく。




「どうか…しました？」



jm「ちょっと…ねむ、れなくて…」





僕がそう言って顔を逸らす。
Aちゃんが近づいてくる音がする。




「んー、じゃあ映画見ましょう」



jm「え…」



「無理に寝ようとしなくていいんですよ。眠くないなら眠くなるまで起きてたらいいんです。

感動系とホラー系どっちにします？」



jm「……感動系」






それから、僕達は2人でソファーの上に並んで体育座りで映画を見た。
ひとつ終わったらまた次の映画が入る。
Aちゃんが隣にいるってだけでなぜだかすごく安心して、気付けば僕は眠りについていたみたいだった。

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