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迅君は苦笑いしながら
悠「２人とも、ごめんな…Aさんは〜
本部所属なんだけど…立ち位置が難しい所に
いるんだよ」
遊「難しい所？」
「まぁ、今は関係ないわ…本部所属の唐沢Aよ」
遊「唐沢さんね…俺は遊真、空閑遊真」
修「唐沢さん…初めまして三雲修です」
「あ…名字じゃなくて下の名前でいいわ」
遊「ふむ…では、Aさん」
修「そんな、下の名前で呼ぶなんて！？」
三雲君が慌てていると遊真君は不思議そうな顔をして
遊「何を慌てているんだ？修
呼んでいいって言っているんだから
問題ないだろ？」
迅君が説明してくれた
悠「メガネ君は知ってるだろうが、本部に
Aさんの親戚が仕事をしててな
ごちゃまぜに、ならないために
そうしてるんだよ」
三雲君は、ピンと来ていなかった
林「俺の席の向かい側で、三雲君の近くに座っていた人いたろ？あの人も唐沢って名字なんだよ」
すると三雲君はハッとした顔をした
修「え…あの人と親戚なんですか？」
「うん…あの人、営業本部長だから
立ち位置的に名前で呼ばせるわけには
いかないでしょ…だから私の方を下の名前で
呼ぶように皆に呼びかけているの」
修「なるほど…」
林「ま、そんな所だ」
すると三雲君が冷汗をかきながら口を開いた
修「あの…じゃぁ、空閑を捕まえに来たわけではないんですね？」
「今は…としか言えないわね」
修「…そうですか」
遊「修…大丈夫だ、俺が何もしなければ良いんでしょ？」
「そうね」
すると林藤支部長が
林「遊真、１つだけ教えてくれ
お前、知り合いに会いに来たんだろ？その相手の名前は解るか？」
遊「最上宗一…親父が言っていた知り合いの名前は、最上宗一だよ」
林「そうか…やっぱり最上さんか…」
林藤支部長は煙草を加え火をつけながら語りだした
林「最上宗一は、ボーダー創設メンバーの１人で
お前の親父さんの競争相手だった…
そして迅の師匠だった」
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作者名：たぬき | 作成日時：2023年4月5日 0時
