死神と呼ばれています (ページ19)

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ここは…私専用の作戦室
給湯室、マットレス、報告用のＰＣ、机、椅子のみ
正直、ここまで広い部屋を用意しなくてもとは思っている

マットレスから起き上がるとタイミング良く城戸さんから電話が来た
たぶん…例の黒トリガーの件であろう

　『はい、お疲れ様です』

城『お疲れ…迅と一緒にいたらしいな』

　『はい…頼み事をされたので』

城『頼み事？』

　『軽い手伝いです…たいしたことではありません』

城『そうか…とりあえず会議室に来てくれ』

　『承知致しました』

私は電話を着るとメインのトリガーを起動させ
会議室に向かった
本部の窓から外を眺めながら歩いた

〚多分、今回の黒トリガー……殺してでも奪えって城戸さんは言いそうね〛

〚ただ…遊真君、遠くからしか観察してないけど…
　街を襲う事はないって迅君が言っていたし…

　〚なら、仲間にしたほうが利益あると思うけど…
　でも、仲間にするにしても…まだ情報が
　足りてないわね…〛

　〚もし仲間にするにしても…それは城戸司令の
　意志を無視することになってしまうし…
　私の立ち位置的に、その辺が難しいわね…〛

〚だけど…隊務規定違反に関しては私の判断に
　任せるという城戸司令からの許しは得ているから
　そこを利用して、どうにか出来ないか
　考えてみようかしら…〛

そうこう考えてるうちに会議室に着いた
迅君は、まだ来ていなかった

　「『お疲れ様です』」

各々の挨拶が終わると
私は、城戸司令の横に移動した
すると迅君と三雲君が入ってきた

　〚三輪君いないんだ〛

迅君は先程までの出来事を皆に報告すると

城「なるほど…報告、ご苦労」

すると鬼怒田さんはイラついた顔で

鬼「まったく……前回に続いてて、またお前か…いちいち面倒を持ってくる奴だ」

根「しかし黒トリガーとは…そんな重要なことを
　なぜ今まで隠していたのかね？
　ボーダーの信用に関わることだよ」

　「『彼は、この前までＣ級隊員でした…
　近界民を関わっていたとしても黒トリガー
　自体の存在は知らないと思いますが』」

忍「それに三雲君なりの考えがあってのことだろう…
　迅の話によれば、結果的に三雲君は現在まで
　黒トリガーを抑えている」