( 実ｼ兄者 / 酉己ｲ言者 ) 悪戯心は増幅する .

ﾘｸｴｽﾄ:ポッキーゲームしてみた / trk / ゆめ 様より ページ47

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　『あ。』

　スーパーで晩御飯の材料を大方、カートに入れ終えた時。
　そういえば、彼氏と近々お菓子パーティーでもしたいね、と話していたことを思いだし、お菓子コーナーにカートに押す。

　子供が親に高めの知育菓子やおまけ付きのお菓子をねだっているのを横目に、美味しそうなお菓子をぽんぽんとカートに入れていく。これがバイト代を消費するタイプの大学生による大人買いだ。
　そろそろ止めとこ、と手を止めて、レジ方面にカートを押していく途中、ふととあるお菓子が私の目に入った。

　あ、と声が漏れ、そのお菓子をカートに入れる。

　ポッキーだ。最近、食べていなかった。

　.



　.


　約束通りのお菓子パーティー。
　……も、終盤。

　『あ、ポッキーあと一本じゃん。たらちゃん、どうぞ』

　袋に入った残り一本のポッキーを彼に進める。
　
「…んー、ポッキーはこうでしょ」

　こうでしょ、ってどうでしょう。
　首を傾げると、彼はポッキーの片方を咥えて。

　『…把握。』
　
　ゆっくりとポッキーのもう片方を私は咥える。

　さくさく、と軽快に食べ続ける彼と、恥ずかしくてちびちび食べ進めるのみの私。
　彼が食べる速さが速い故に、直ぐ距離が近くなる。

　動きが止まってしまう。

　彼も食べるのを止め、残りを咥えたまま、此方を見詰めて「そっちから」とでも言うように目で訴えかけられる。意を決して、目を瞑りさくさくと食べ進める。
　

　きゅっと目を瞑っていると、お菓子よりも甘い甘い味がした。
　口を離すと、此方を見て幸せそうに笑っている彼が居て、私も顔を赤らめながら笑い返した。

　__

　ゆめ 様ﾘｸｴｽﾄ有難う御座いました〜〜!!

　ポッキーよりプリッツ派です。

　王道のポッキーゲームをしてみたされてみたでしなかったのは何故でしょう。私も分かりません!!!!!( 発想力が乏しい )

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