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記念撮影 ページ7






「なんだなんだ」

小塚君に案内された若武達が黒船の模型の周りに集まってきた。

こう見ると、なんだか修学旅行生の集まりみたい。

問題児の生徒の若武 : 自称リーダー
若武に振り回される上杉君 : 副班長
自由奔放な忍
好奇心旺盛の小塚君
優等生の翼 : 班長
そんな皆を後ろから見守る黒木君 : 先生!

私は勝手に妄想して、くすくす笑った。

「なんなんだアーヤ、いきなり笑いだして。」

若武は首を傾げた。


「あのね、折角だから皆で記念撮影とかどうかな?」


小塚君の意見に、皆が賛成した。


「お、いーじゃん。」
「俺、真ん中!」

若武が黒船の模型の真ん中に走っていく。

苦笑いしながらも、皆が位置に付いた。

小塚君を除いて。あれ?

黒木君が口を開いた。

「小塚、入んないの?」

「撮影する人が居なくなっちゃう。」

は?という顔で、上杉君が言う。

「お前馬鹿?人に頼めばいーじゃん。」


上杉君が小塚君のカメラを乱暴に奪い、きょろきょろと辺りを見渡した。


「すみません。写真お願いしたいんですけど。」

近くを歩いていた、黒いコートを着ている若い男の人に声をかけた。


その瞬間、男の人はビクッと肩を震わせた。



はて?


「ああ、写真か・・・。いいよ。」



男の人は承諾し、上杉君からカメラを受け取った。


「夏なのに、冬物のコートって、可笑しくね?」
「日焼けしたくないだけでしょ。」

若武と翼の会話なんか気にせず、私は前髪を直す。
一生残るかもしれないし、どうせなら良く写りたいもん。

上杉君が慌てて入り、皆準備完了。


「はい、チーズ。」

男の人の声と、カシャ、と音がした。

上杉君は駆けて行き、ペコりと頭を下げ男の人からカメラを引き取った。

私もしかしたら、半目だったかなあ。

「上杉、ありがと。」

小塚君にお礼を言われた上杉君は少しだけ頬が赤くなった。

「別に。」

あ、上杉君のこれは照れてるときのだ。
若武達はカメラに飛び付き、今撮った写真を確認した。

「良く撮れてるね。」
「今の人、撮るの上手くね?俺が撮ると毎回ブレる。」
「それはお前が下手なだけ。」
「なにぉ!?」


私も気になり、翼と忍の間からすーっと覗き込む。


その写真を見た瞬間、ゾクッと寒気がした。




なんだろう・・・。




良く目を凝らしてみると、私の後ろに・・・影?




よく見えない。




私が不思議がっていると、忍の口から、思いもよらない言葉が出てきた。








「これ、心霊写真だぜ。」

女の子→←伊豆急下田駅



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ふわふわ - 新しい作品楽しみにしてます!^_^ (2020年5月14日 16時) (レス) id: 25ce3e61b4 (このIDを非表示/違反報告)
みーみ - この話完結してなくないですよ。 (2020年4月18日 15時) (レス) id: d089e3229f (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - 続きをお願いします (2020年4月8日 16時) (レス) id: c350fd39bf (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 訂正してばかりですが、お話面白いので、頑張ってください! (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 29ページの『ごめんな。』で、「息がかかりほうなほどに、」とありますが、「息がかかりそうなほどに、」ではないでしょうか (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こむぎ。 | 作成日時:2019年1月2日 14時

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