海 ページ24
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「ここが、噂の廃ホテルか･･･。」
若武が腕を組みながら言う。
「あれ、エントランスと駐車場に車がいっぱいある。」
小塚君の問いに、忍は答えた。
「ん、よく観光客の駐車場としては使われてるみたいなんだ。
だけど、中はヤベぇぞ。」
そういえば忍、昨日探索しに行っていたんだっけ。
ヤベぇってことは、幽霊がうじゃうじゃ！？
私は、あの女の子の事が聞きたくて、うずうずした。
「ヤベぇって、なんだっ！？」
若武が忍に飛びかかりそうな勢いで、身を乗り出すものだから、間にいた私はよろける。
「アーヤ。」
すぐさま黒木君が私の肩を支え、なんとか姿勢を立て直す事ができた。
「ここ、車の交通量多いわりにスピードも早いんだ。気を付けてね。」
うん、ありがとう。
その瞬間、バスが到着した。
忍の答えが聞けないまま若武は、渋々バスに乗り込む。
･
バスの窓から見える景色は、絶景だった。
白浜海岸に着くまで、色んな種類の海が見えたが、実際に白浜海岸に着くと、1番綺麗な海だった。
砂浜の砂が、白くてサラサラしてるんだ。
若武達はバスから降りるなり、海を見て大興奮。
皆も早く泳ぎたいのか、そそくさと更衣室へ走っていった。
なんと、あんなに否定していた上杉君まで、楽しそうな表情だったんだ。
夏ということもあり、海水浴場にはお客さんで賑わっていた。
テントを張っている者、海ではしゃいでる親子、寝そべっている綺麗な女性。
私は若武から預かっていたレジャーシートと、パラソルを開き、浜辺に設置する。
浜辺は割と広く、迷子になりそうだったがしばらくして水着に着替えた皆がやって来た。
「あれ、アーヤ泳がねーの？」
若武に聞かれ、私は首を振る。
「いい。私、水着持ってきてないもん。」
若武は、少し考えてから言う。
「俺ので良かったら貸すけど。」
いいっ！！
私は断固拒否！
「じゃ、アーヤは荷物宜しく！」
皆が笑いながら、海へと走っていった。
あーあ、皆元気だよね。
私は見守る保護者のような気持ちになり、レジャーシートに仰向けに寝転ぶ。
わ、シート伝いに砂の感触が伝わってきて、なんだか気持ち悪い。
私はタオルを敷き、その上から寝転ぶ。
よし、これでおっけ。
皆がわいわいはしゃいでる様子を、私は1人ぽつんと見ていたんだ。
私も、水着持ってくれば良かったかな･･･。
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ふわふわ - 新しい作品楽しみにしてます！^_^ (2020年5月14日 16時) (
レス) id: 25ce3e61b4 (このIDを非表示/違反報告)
みーみ - この話完結してなくないですよ。 (2020年4月18日 15時) (レス) id: d089e3229f (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - 続きをお願いします (2020年4月8日 16時) (レス) id: c350fd39bf (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 訂正してばかりですが、お話面白いので、頑張ってください！ (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 29ページの『ごめんな。』で、「息がかかりほうなほどに、」とありますが、「息がかかりそうなほどに、」ではないでしょうか (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ。 | 作成日時：2019年1月2日 14時
