目覚め ページ23
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チュンチュン･･･という小鳥の鳴き声と、カーテンの隙間から射し込む朝日に、目が覚めた。
ん、今何時だろ･･･。
時計は5:30を指していた。
わ、危うく寝坊する所だった。
私は窓のそばに立ち、カーテンをシャっと開けた。
朝日に照らされている海も綺麗･･･。
昨日の不穏な空気なんかどこかえ消え去ってしまったようだった。
私は洗面所で顔を洗い、浴衣から普段着に着替え、昨日の菜の花のピンを付けた。
そして、大きな方のリュックから持ち物を出す。
海に行くんだから、大きめのタオル持って行った方が良いかも。
私はあれこれ考えながら準備を済まし、終わった頃には丁度朝ごはんの時間だった。
「アーヤ、おはよう。」
会場の前には、お腹を空かせた小塚君ひとり。
「おはよ。皆は？」
私が聞くと小塚君は苦笑いをした。
「黒木と上杉は朝風呂。七鬼はゲームクリアしてから来るって。若武は爆睡してる。美門は外でラジオ体操してるよ。」
私は翼のラジオ体操に噴き出してしまう所だった。
渋すぎる･･･。
「ごめん、遅くなって。」
そこに翼が現れたものだから、私達は笑い転げた。
そこから皆がぞろぞろと集まり、会場に入り、朝食を取る。
･
昨日とはメニューが変わり、朝ごはん用メニューになっていたんだ。
昨日は無かったクロワッサンやシリアルなんかもあったんだ。
「お前のいびき、煩すぎてまじヤベー･･･」
寝不足なのか、青い顔の上杉君が牛乳を飲みながら若武を睨む。
「ん、凄かったよね。」
「え、俺全然気が付かなかったけど。」
という忍。
そんな会話をしながら食事を終え、海へ出発の準備をした。
私がラウンジで待っていると、まもなく皆がやって来た。
若武は、昨日上杉君に没収されていた浮き輪を片手に、麦わら帽子を被ってニコニコ。
あーあ、気分完全夏だあ･･･。
バス停は、私達の泊まっているホテルから1分ほど歩いた場所にあった。
バス停に移動し、バスを待っていると忍が声をあげた。
「あっ！」
一瞬小塚君がビクッとする。
「後ろ、見てみ。」
忍に言われ、そろーっと後ろを見てみると、真後ろには見覚えのある建物が。
･･･廃ホテルだっ！！
露天風呂から、ここが見えてたってことだよね。
だけど、昼間だしそこまで怖くは無かった。
昨日女の子が居た窓に目をやるが、そこにはもう誰も居なかった。
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ふわふわ - 新しい作品楽しみにしてます！^_^ (2020年5月14日 16時) (
レス) id: 25ce3e61b4 (このIDを非表示/違反報告)
みーみ - この話完結してなくないですよ。 (2020年4月18日 15時) (レス) id: d089e3229f (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - 続きをお願いします (2020年4月8日 16時) (レス) id: c350fd39bf (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 訂正してばかりですが、お話面白いので、頑張ってください！ (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 29ページの『ごめんな。』で、「息がかかりほうなほどに、」とありますが、「息がかかりそうなほどに、」ではないでしょうか (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ。 | 作成日時：2019年1月2日 14時
