明日の予定 ページ17
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そうして、皆が席に着き、食事を始めた。
「そういえば、明日はどこに行くの?」
と小塚君。
「もち、海!」
と元気な若武。
そんな若武を無視して、黒木君が話を進めた。
「近くにさ、ペリーロードって場所があるんだけど、どうかな?」
ペリーロード?
日本語訳にすると・・・ペリーの道。
「なんだ?ペリーロードって。」
と上杉君。
すかさず、歴史の得意な翼が説明をした。
「江戸時代に日本にやって来たペリーは、開港の細部の取り決めをするために下田にやってきたんだ。
その際に、ペリー率いるおよそ300人の艦隊が港から上陸し、取り決めを行う了仙寺までの歩いた道のりをペリーロードと呼んでいて、海からみた日本の桜の美しさにペリー一同が驚いたという伝承も残っているんだって。
ペリーロードは今でも江戸時代から続いている建物の名残、街の風情などが残っているから、レトロなカフェとかレストランが多いんだ。」
へえ、なるほど。
私は感心した。
ペリーが歩いた道ってことかあ。
「お、いーじゃん。じゃ、海の後行こうぜ。」
若武はニッコリ笑って言った。
「お前は海の事しか頭にねーのかっ!」
上杉君はローストビーフに噛み付いている若武の頭を小突いた。
ま、私も海は楽しみだけどね。
綺麗な貝殻なんか拾って楽しもっと。
「俺も泳ぎたいけど、水着置いてきた・・・。」
がっくり項垂れる忍。
「そんなことだろうと、皆の分の水着持ってきたぜ!」
得意げな若武。
若武ってば、無駄なところで用意がいいんだ・・・。
話し合いの末、結局明日は海に行ってからペリーロードに行く。と決まったんだ。
_____海であんな事が起きるなんて、私達は知る由もなかったんだ。
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ふわふわ - 新しい作品楽しみにしてます!^_^ (2020年5月14日 16時) (レス) id: 25ce3e61b4 (このIDを非表示/違反報告)
みーみ - この話完結してなくないですよ。 (2020年4月18日 15時) (レス) id: d089e3229f (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - 続きをお願いします (2020年4月8日 16時) (レス) id: c350fd39bf (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 訂正してばかりですが、お話面白いので、頑張ってください! (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 29ページの『ごめんな。』で、「息がかかりほうなほどに、」とありますが、「息がかかりそうなほどに、」ではないでしょうか (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こむぎ。 | 作成日時:2019年1月2日 14時