菜の花 ページ15
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私と小塚君は、ロビーにあるお土産屋さんに入った。
私達以外にも、数人ほどお客さんがいた。
親子連れ、おばあちゃん。
そこには、黒船をモチーフにしたキーホルダー、お菓子、タオルなど色々あったんだ。
私はぐるぐる回りながら商品を眺めた。
お土産、駅前のお店で買おうと思ったけど、ここで買うのも良いかも。
そういえば、小塚君どこいったんだろ。
私はキョロキョロしていると、煎餅コーナーで試食の煎餅を食べている小塚君を見つけ、思わず苦笑い。
お店自体はそんなに大きくなく、もう少しで1周するところだった。
と、私はある場所で足を止めた。
それは、アクセサリーコーナー。
わ、綺麗。
私はブレスレットを手に取った。
キラキラしてる･･･。
そのブレスレットは、青色に輝いていた。
見る角度によって、色が変わって見えたんだ。
今度は、その隣にあるものを手に取る。
わ、このピン綺麗。
それは、私の好きな色の菜の花色だった。
ピンの飾り部分にガラスでできた菜の花がついていた。
今私のつけているヘアピンもお気に入りだけど、この菜の花のヘアピンも可愛いっ！
値段を確認すると、お手頃価格。
買っちゃおうかな。
私は迷いながら、チラッとレジを確認すると、なんとお菓子を持った小塚君が並んでいたんだ。
私もすかさずヘアピンを握りしめて列に並んだ。
「アーヤも何か買うの？」
「このピン。一目惚れしちゃって。」
私は小塚君に見せる。
「わ、可愛い。菜の花だね。」
私はふと上杉君の顔を想像した。
上杉君なら、絶対可愛いなんか言わないだろうな。
全く女の趣味はよくわからん、って言うに決まってる。
私はクスッと笑う。
だんだんレジが近付いてきて、ヘアピンを購入。
今までつけていたヘアピンを取り、新しく買ったピンと付け替えた。
きっと、誰からも気付かれないような微細な変化だけど、良いんだ。
.
買い物を終わらせた私達は、館内を探検したり、外に出たりしてみて、時間を潰した。
「アーヤ、もう19時だよ。バイキング会場へ急ごう。」
わ、もうそんな時間。
私は窓に目をやると、もう暗くなっていた。
私達は慌てて館内図を頼りに、バイキング会場に走った。
すると、会場の前にはもう皆が揃っていたんだ。
「アーヤ、小塚、遅いっ！」
お腹を空かせた若武はご立腹。
ごめんねっ。
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ふわふわ - 新しい作品楽しみにしてます！^_^ (2020年5月14日 16時) (
レス) id: 25ce3e61b4 (このIDを非表示/違反報告)
みーみ - この話完結してなくないですよ。 (2020年4月18日 15時) (レス) id: d089e3229f (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - 続きをお願いします (2020年4月8日 16時) (レス) id: c350fd39bf (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 訂正してばかりですが、お話面白いので、頑張ってください！ (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 29ページの『ごめんな。』で、「息がかかりほうなほどに、」とありますが、「息がかかりそうなほどに、」ではないでしょうか (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ。 | 作成日時：2019年1月2日 14時
