スキップ ページ14
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私はちゃんと鍵を掛けて、部屋を出た。
持ち歩き用の小さめのカバンに、財布、鍵を詰め込む。
えーっと、さっき乗ってきたエレベーターはあっちだよね。
私は記憶を頼りに、長い廊下を1人で歩いた。
さっきは皆がいたから狭く感じたんだけど、1人だと廊下が広く感じた。
よく見てみると、館内は部屋とは違った和風な造りになっていた。
足元のカーペットも歩きやすい。
部屋も良いけど、私好みかも。
最初は、どこに行こうかな。
図書館なんかも、あったらいいな。
なんて考えながら、軽くスキップをしてエレベーターまで行くと、後ろからくすくす笑い声が聞こえてきた。
誰っ!?
私は慌てて振り返ると、ニコニコしている小塚君の姿があった。
ほっ。なんだ、小塚君か。
「アーヤ、随分楽しそうだね。」
あ、スキップ見られてた?
私はみるみるうちに、顔が赤くなった。
「小塚君は、どこ行くの?」
私は必死に赤い顔を隠しながら、小塚君と一緒にエレベーターに乗り込む。
「部屋で寝てる美門起こしちゃ悪いから、館内を探検しようと思って。
アーヤは?」
探検か。楽しそう。
私は考えながらいった。
「私も、ついて行ってもいい?」
小塚君は顔をパアっと輝かせた。
「大歓迎だよ。」
と、エレベーターは、1階に到着する。
そうして、私は小塚君と一緒に館内を探検することにしたんだ。
エレベーターを降りてすぐの場所には、先程見た水槽があり、聞いてみた。
「そういえば、小塚君さっき水槽見てたよね。どんんな魚がいるの?」
小塚君は少し考えながら言った。
「ん、熱帯魚かな。一見海水魚?と思ったんだけどアフリカン・シクリッドの魚たちで、淡水魚の水槽だと思うよ。
それにこの水槽、相当コストかかってるだろうな。」
熱帯魚かあ。
私は、すいすいと泳いでいる色とりどりの熱帯魚に目を惹きつけられる。
「アーヤ、あっちにお土産屋さんがあるよ。」
小塚君が指差した方向を見ると、私が行こうと思っていたお土産屋さんがあった。
「行ってみる?」
うん!
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ふわふわ - 新しい作品楽しみにしてます!^_^ (2020年5月14日 16時) (レス) id: 25ce3e61b4 (このIDを非表示/違反報告)
みーみ - この話完結してなくないですよ。 (2020年4月18日 15時) (レス) id: d089e3229f (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - 続きをお願いします (2020年4月8日 16時) (レス) id: c350fd39bf (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 訂正してばかりですが、お話面白いので、頑張ってください! (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)
ツキ - 29ページの『ごめんな。』で、「息がかかりほうなほどに、」とありますが、「息がかかりそうなほどに、」ではないでしょうか (2020年4月1日 10時) (レス) id: ec2bb43d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こむぎ。 | 作成日時:2019年1月2日 14時