アイスコーヒー ページ8
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その日も、前の日と同じようなうろこ雲が青い空に広がっていた。海のように深く、広く、そして透き通った、そんな空だった。
涼しいくて冷たい風を肌で感じながらドアを引いて開けると賑やかな鈴の音が喫茶ポアロに響いた。
「安室さん、おはようございます！」
「おはようございます。梓さん、今日は25度行かないそうですよ」
エプロンを身につけながら安室さんがいつものような爽やかな笑顔を見せた。私は静かに「アイスコーヒーはもう飲めませんね」と笑みを返した。
涼しい風に太陽が勝ってくれたおかげで店内に暖かい光が差し込み、店内が明るかった。
ーー明るいといえば彼女はまだなのかしら。
そう思い安室さんに尋ねようとした時、彼の口が先に動いた。
「Aちゃんは、しばらくの間……来られないそうです」
安室さんは申し訳なさそうに、悔しそうに、そう口にした。
Aちゃんに何かあったのだろうか。そんな考えがよぎったが今の安室さんには、とても、聞くことなんて出来なかった。
Aちゃんがしばらく来られないという事について安室さんが何か知っているのかもしれない。
でも、私は口を結んだ。
安室さんの目元の隈に気づいてしまったからだ。
・・・
その日から三日ほど、安室さんの目の下に隈が居座っていた。
店内でのお客さんの入りが少ない時間帯に彼を休ませてあげることくらいしか、私に出来ることは無かった。
Aちゃんの笑顔、太陽のような笑顔がポアロに足りないよ。
お客さんが、「Aちゃんは」って仰って会いたがっていたよ。
そう思いながら毎日を過ごした。
棚に置いてある、缶に入ったティーパックたちが寂しそうにAちゃんを待っていた。
どんどん風が冷たくなってアイスコーヒーの注文が入らなくなって、とうとう
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たんぽぽ珈琲(プロフ) - ちょっと内容を変更しました。97から100話、もう一度読んでいただけたら嬉しいです。それでは、今度こそ続編の準備をしてきます！ (2020年5月23日 18時) (
レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - お久しぶりです。100話が終わり、次章へと進みます。主人公の心の成長を伝えられたらと思って書いていますが、なかなか難しいですね。次章では、大きく分けて三つの問題について主人公が悩みます。それでは、ハッピーエンドへ進めるよう準備してまいります！ (2020年5月18日 14時) (レス) id: 768bd78820 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんばんは、たんぽぽ珈琲です。コロナウイルスで色々と状況が変化していますが、動かなくていいのだと思って、お菓子を作ったり編み物をしたりと、有意義な時間を過ごしていました。平和ボケしているかもしれませんが、みなさんもこの時間を楽しめていたらと思います。 (2020年4月8日 19時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - 明けましておめでとうございます！先ほどスケート滑って転んで手首腫れて痛くて包帯まいてもらった作者です。本日更新したおはなしは「言えずにいたこと」です。最後となりましたが、今年もよろしくお願いします！ (2020年1月5日 13時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんにちは、作者です。生活に慣れてきたので、そろそろ更新しようかなと思っています。お待ちくださっている読者さま、ありがとうございます！ 初めて投稿した作品なので辻褄の合っていない部分などありますが、完結させたいと思います。以上、告知でした！ (2019年9月18日 10時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たんぽぽ珈琲 | 作成日時：2018年10月28日 14時
