凪 誠士郎拾いました 【ブルーロック】

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『はい？い、今から？』




いいタイミングで会社から電話があって

衝撃的なことを言われた




「なんだった？」



『すぐ会社来てって』



「え、もう行くってこと？」



『うん。ごめんね』




急いで部屋着からスーツに着替えて、髪の毛は巻かずに結ぶ

メイクはもう薄めで行こう、こうなったら仕方な…




「俺は、どうしたらいい？」



『俺は…』




まだベッドの中、寝癖、部屋着

すぐに支度できそうにはないね




『今日も、来てくれる？』



「当たり前じゃん」



『わかった。じゃあこれ』




サッカーボールのキーホルダーが付いた、私の鍵(・・・)

合鍵はまだ手元には帰ってきてないから渡せないし




『しっかり締めてから学校行ってね』



「え」



『あっ』




何も考えずに差し出してた

さすがにやりすぎたかも……普通に引くよね鍵渡すとか




「いいの？」



『う、うん誠士郎くんさえ良ければ』



「いいに決まってるし」




稀に見る照れた顔

口元が緩みそうになったけど、ぐっと堪えた


ってそんなことしてる暇もなく手元のスマホがなる




『やっばい、急がないと』



「まってれいか」



『ん？』




呼ばれて振り返ったらすぐ後ろにいて、大きな体に包まれた

瞬間、ついさっきの出来事を思い出してしまった




「まだ、答え聞いてないから」



『そ、だったね』



「帰ってくるまでに考えておいて」



『うん』




んー、なかなか離れてくれない

さすがにって思って胸をとんとんすると、子犬みたいな顔をして離れてくれた




『帰り遅くならないようにね』



「うん。れいかもね」









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