凪 誠士郎拾いました 【ブルーロック】

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ｶﾞﾁｬﾝｯ

私は、多分というか絶対

自暴自棄になっていたんだと思う



制服を着たこの子が、私の部屋にいるから




『タオル持ってくるから待っててね』



「うん」




名前の知らないこの子から、「俺を拾ってよ」って突然言われて

なぜだか『いいよ』なんて答えていた



そして今に至る。そういうごく簡単な流れだった




『寒かったよね…』



「……ぅん」



『……もう大丈夫だよ』



「っ…」




白くて綺麗な髪から垂れる水を優しくふき取って

その流れで頭を撫でる

母性をくすぐるようなそんな感じの可愛らしさがある子だ




身長は大きすぎるくらいで、顔は整いすぎてるけど




「おねーさんも、びしゃびしゃだよ」



『私はいいよ。君のほうがしんぱ…』



「凪」



『ぇ？』



「凪誠士郎。言ってなかったから」



『凪くんね。すぐお風呂沸かすからもうちょっと我慢しててもらえる？』




そう言って彼の前から離れようとしたとき、左手がくっと引かれる感覚がした

しっかりと大きな手で掴まれていた




「おねーさんは？」



『……波れいか』



「波さん。風邪ひいちゃう」



『っ……なぎくん』




もうひとつ余分に持ってきたタオルで私がそうしたように、優しく拭いてくれる

優しい手つき、優しい声に堪えていたものが全てでてきた




「拾ってくれてありがとう」



『それ今言う？』



「タイミング……わかんなくて」



『ふふ……タイミングバッチリかも』




笑う私にちょっと口を尖らせて照れる凪くんが可愛すぎて、なんだか全てどうでも良くなった

いやどうでも良くはないんだけどね




『さ、お風呂沸かして体あっためなきゃね』



「おなかすいたー」



『何か作るから待っててね』













--------ｷﾘﾄﾘ線--------

波(なみ)れいか (24)

・ウェディングプランナー
・焦げ茶色のセミロングヘア
・涙ボクロのある美人さん
・彼氏とは上手くいっていない
・凪誠士郎を拾う


凪 誠士郎

・原作通り
・波れいかに拾われる



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