歩く理性破壊機に破壊された時の彼ら【ブルーロック】 (ページ9)

今日:28 hit、昨日:15 hit、合計:15,342 hit

6 Aryu side ページ9

.

『あれ、廻知らない？』

「ん、知らないぞ」

れいか、今日はストレートヘアーなのか
珍しいな。だがよく似合っている

『ちょうど良かったわ、ありゅりゅ』

「どうした」

『あのさ、ゴムちょうだい』

ノットオシャだな。レディがはしたないぞ
いや、この俺の方がはしたなかったな。失礼
……髪留めだな

『ありがとう。これで縛れるわ』

「おいれいか。それじゃあ全くオシャじゃないぞ。俺がオシャにしてやろう」

『別にええのに』

「そのオシャな髪が勿体ないだろう」

俺の目の前に渋々れいかが座った
一度お前にしてみたかったオシャヘアーがあるんだ

この艶といい、柔らかさといい思った通りだな

「本当に綺麗な髪をしているな。よく巻いているが痛まないのか？」

『傷むよ？ここ来る前はよく美容室でトリートメントしとった。オススメんとこあるから今度行こうね』

「ふっ楽しみだな。さあ出来たぞれいか」

美しいな
やはりよく似合っている

「俺がプロデュースするのだから当たり前だろう」

『だとしてもや。ほんま器用やんな……可愛いわ』

鏡の前で少女のようにはしゃぐれいかも良いな
色々な一面があって面白いなこのオシャレディは

「お前のその素材を存分に生かしたまでだぞ。お前はそもそも元がいい」

ん、顔が赤いな。本当の事を言ったまでだ
俺が言うのだから自信をもて
お前は外と中どちらをとっても文句のつけ所がない

『ありゅりゅ』

「なんだ？」

『私も女の子やねん……そんな褒められちゃうとな？』

れいかの美しい指が俺の髪をすくい上げ、美しい顔が近づいた
俺も生物学上では男ではある

この状況に順応する程の精神力は、生憎だが持ち合わせてはいないみたいだな

『惚れてまうで？』

俺はお前に惚れている

「……存在までもがオシャだなれいか」

『なんやねん。輝いとるっちゅーわけか』

「あぁ…眩しいくらいにな」

とんでもないやつだな…オシャれいか
この俺を圧倒するとは。油断の隙もない

油断を許してしまったら……

.

俺がオシャではなくなってしまいそうだ