あでぃしょなるたいむ 9 ページ28
彼が可愛すぎて…
ネタバレ注意です
『はぁ…はぁ…』
雑務に限らず、選手の体調、怪我の管理も立派な仕事
そんなんわかっとる。使命とも感じとる
けど…
時「だ、大丈夫?れいかちゃん」
『ん、へーきや。ありがとうな』
フランス棟を走り回る私に、青志が心配そうに覗き込む
これが使命?笑わせんなや
もうさすがに怒ったわ
『シャルル!いつもいつも…ほんまに…ええ加減にしぃや!』
きっと近くで見とるんに違いない
カゴいっぱいに入った洗濯物と、アイシング用にと私が用意した氷嚢を床に叩きつけて、声を張った
マネジメントというよりお世話
ここ最近毎日これや…
シ「えーなんで怒ってるの?」
『なっ……はぁ…そっから言わなあかんのかいな』
シ「うん!」
『…まず洗濯物。脱ぎっぱにするな言うたやんか』
シ「だからカゴに入れてれいかの部屋の前に置いたじゃん♪」
『置いたじゃん♪やないの。洗濯せ』
シ「えー?だってれいかは洗濯しろなんて言ってた?」
言ってない…かも
そんな私の顔をニコニコしながら覗き込むシャルル
面白がっとる顔やこれは
『ま、まぁええやそれは…それよかアイシング。なんで放置しとくねん、冷せ言うたやろ』
シ「治った!」
『んな訳あるかアホ。ちゃんとケアはしてよ』
シ「でも脱ぎっぱにするなって急かしたのはれいかだよ?」
あー言えばこう言う!
どちらかが折れへんと永遠に続く終点のない会話
…いつも私が折れるんやけど
今日はそうはいかない
こっちにだって色々策はあるんやからね
『…』
シ「ありゃ?れいか?」
『もうええよ…好きにしたら』
シ「え、ちょっ」
押してダメなら引いてみる…作戦や
まぁこの天邪鬼には無意味やと思うけども
とりあえずその場を離れてみようと横を通り過ぎる時…
シ「待ってよれいか」
行く手を阻むようにシャルルが前へ来た
またからかっとるんやろな…
なんて思いながら顔を上げると
シ「だめ、行かないで」
『っ…』
シ「ちゃんとやるから」
見たことの無い真剣で必死な顔をしとった
『そう言えばいい思うとるんやろ』
シ「思ってないよ。だから俺から離れないで」
『……はぁ…わかった』
シ「うーっそ!騙され……」
『離すつもりなんて、ないで?』
シ「っ…へぇ?」
『ははっ…うーっそ!』
シ「❤」
だーっいすき♪れいか
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作者名:ミタンダ | 作成日時:2023年9月4日 17時