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18 Sae side ページ26

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「お前、マネージャーだったよな」


『はい?』





俺が目線を合わせて座ってやると
分かりやすく怯えやがった

あいつらにはんな顔してなかっただろ





「俺とスペインに来い」


『すぺ?……え、どういうこと…です?』


「そのままだろ。何回も言わせんな」


『いやなんのため?』





あ?めんどくせぇな
いちいち理由付けなきゃ動けねぇのかこいつ
なら俺がその理由を毎回作ってやる





「お前の素質を、こんな日本じゃなくてスペインで活かせって言ってんだよ」


『難易度マックスか。だいたい何を見て素質言うとるんです?』





は?んなの一つに決まってんだろ





「……勘?」


『うっす。中身なっ』


「その時間が無駄だろ」





あのイカレサッカーバカ共を従えてるくらいだ
その辺にいるバカ女共とは違う事くらいはわかる

あとは単純に顔と体が好み。それ以外に何があんだよ





『あの有名な糸師冴さんやし、もっと優秀なマネージャーさんなんてみんな着いてくるんとちゃいます?』


「まぁそんな奴ら五万といるな」


『おるんかい』





金目当てか、ステータス欲しさの高飛車女とかもな
そういう奴は徹底的にふるい落としてきた

そんな奴らは要らなぇ
俺が欲しいのはお前、ただ1人だ





「俺はお前が気に入った」


『私はあなたが怖いです』





おい、どこ行くんだよ
ぜってぇ逃したくねぇ
そんな一心で逃げるこいつの細ぇ腕を掴んだ





「来い」


『ま、また今度っちゅーことにはできませんかね』


「あ?今度ってのはいつだよ」





その間にお前が誰かのものになるかもしれねぇだろ
凛とかほざいてみろ。清水寺から突き落とすぞ





『いつか、遠い、未来』


「破ったらわかってんだろうな」


『組のもんか。海外なんてそっちの人と結婚とかせん限り移住とか夢やろ』





なんだお前
もうそこまで考えてたんかよ





「なら俺と籍入れるしかないってことだろ。バカか?」


『ん?あれノイズが』


「俺と籍入れる…」


『あーもうええですって。籍も入れないですしスペインにも行きません。ごめんなさい』





所詮日本人だな
何事も順序を踏まねぇと進めねぇザコばっか





『けど、ほんまに最強やんな冴さん』


「冴でいい。適当に言ってんだろ」


『いいや本心ですよ………ほんまにかっこいいな思うたで、冴』






いくら積めば娘をくれるのか
……あー…いや



















順序立てるのも悪くねぇな

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作者名:ミタンダ | 作成日時:2023年9月4日 17時

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