歩く理性破壊機に破壊された時の彼ら【ブルーロック】 (ページ13)

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10 Tabito side ページ13

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「…」

ほんまこいつ…無防備にも程があんやろ
男しかおらん、こないなところで寝んなや
それに、寒がりなくせに薄着でおんなやアホが

『ん…やば寝てた』

「ねぼすけ」

『お前ははよ寝ろ、旅人』

寝れるか
こいつの自覚無い所、いつになったら直んねん

「そっくりそのまま返すわ」

『これまとめ終わるまで残業やて』

「ブラック企業か。手伝うか？」

『大丈夫。その優しい気持ちだけでええよ。旅人のくせに』

案の定な答えやな。最後余計やけど
所々直しといたんやから感謝しろよな

珍しくミスばっかやったから、相当疲れとんやろな

ﾊﾟｻｯ

『これも旅人？』

「お前よう寒い言うとったやろ」

『え、なんなの旅人。熱ある？』

「も」って事は俺が資料直したんも気づいたんやな
資料も毛布も、お前にしかせんわ

「ねーわ。いつもこんなやろ」

『あ、ウン。ソーダネ』

「思っとらんなその感じ」

『いんや？思っとるよ。旅人はいつも優しいわ。そういうとこ好きやで』

でたわ…無意識爆弾
ほんまコレの攻撃力えぐいんねんて
それに寝起きでフワッとした顔やから尚更

…はー…顔あっつ

「俺はお前のそういう所、嫌やねん」

『悪口か』

「せや悪口や。手伝わんくてもええんならもう寝るで」

『おやすみ。しっかり休んでな』

正直まだ一緒に居たいわ
けど、ここでそれ言ったらダサない？

れいかの視線を若干感じながら食堂の出口まで歩く
どうせバカにした感じで見とるんやろ…

『旅人』

「ふぁ…なんや？」

『眠い？』

「れいかのいびき聞いとったら眠なったわ」

『んぇ、いびきかいとったの？言えや恥ずかしい』

嘘やけど
どないしたらそんな可愛く寝れるんか解明して欲しいレベルで可愛く寝とったわ

やから俺がここまで不安になっとったんやろ

『お願いごとしてええか？』

「なんぼや」

『どんぐり3つで手打とうや』

「まぁええけど、なん？」

『やっぱり手伝って欲しい』

ええで。答えはそれで決まっとるけど
俺がここですぐそう答えると思うか？それやと凡すぎやろ

やから俺は…

「どないしようかな」

なんて得意げに答えたわ
『ムカつくなその言い方！』ってれいかなら言うやろ…

『まだ、一緒におってよ……旅人』

なんやねんそれ

慣れろ俺…れいかは無自覚なんやで…耐えろ俺

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好きや……れいか