9 Seishirou side ページ12
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『誠士郎』
「っ…は、はい」
『ええ加減にせぇよ?』
バレてないと思ったのに
なんでいつも俺だけ…
「だって、疲れるんだもん」
『皆同じや。理由にならへん』
「鬼れいかケチれいか」
『なんとでも言え』
もー頑固だなまったく
俺れいかのこういうところやだ
俺がぶりっ子してほっぺ膨らませてたら、れいかがため息をついた
『あのね誠士郎。私は誠士郎に期待してるの。プロになるためには仕方ないでしょ?』
「なんで俺だけ」
『俺が1番分かりやすくスコア下がっとるからやて』
「いてっ」
デコピンされた
あーもうやる気出ない。れいかのせいだ。暴力はんたーい
今日はもうここから動かないから
って言おうとした…んだけど
千「れいか俺のスコアどうだった?」
『豹馬…ええ感じ。すごいやんか』
千「ははっれいかに褒められんのすげえ嬉しい」
『いつでも褒めたるよ。ご褒美やん』
千切が来て、れいかが千切の頭を撫でてた
何その優しい顔…千切も千切で俺いるのわかってるよね?
むかつく
「ねぇ…俺もご褒美欲しい」
『頑張ったらなー』
「何くれるの?」
『それは誠士郎の頑張り次第やんな』
俺、がんばったらなんでも手に入るけど?
いいのそんなこと言って
なんか悩んでるなって思ったら『あっ!』って
『ならこうしよや』
「んー?うべっ」
被ってたタオルを顔の前でぎゅって縛られた
にししって可愛く笑ってさ
『次の試合で5点ゴールとったら、ぎゅーしたるよ』
「いいの?」
『お?意外と乗り気やんな。ええでそれくらい』
「簡単に取っちゃうよ?」
余裕だもん。れいか俺の事舐めすぎ
スコア落ちてるからって、下手になってるわけないじゃん
『ふーん?簡単なんや。じゃあ7点にしよか。そしたら…』
さっき縛られたタオルが今度は解かれて
そしたら目の前にれいかの顔
…余裕そうな顔。俺めっちゃ今ドキドキしてんのに
逸らしたら『ふふっ』って笑われた
「…そしたら?」
『ちゅーしたろうか?』
「へっ」
『冗談やて、そこまではせんよ。5点までだったら考えとくで』
「5点ね。絶対ねれいか」
俺れいかのこういうところ好き
本気出したら7点取れるかな
どーしても取りたい。ズルしてでも取りたい…だって
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俺のファーストキスはれいかがいいもん
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作者名:ミタンダ | 作成日時:2023年9月4日 17時