ケモノ阿吽のいる暮らし。2冊目

紺色のマネージャー。その2 ページ37

「アンタがこの前もっさんが言ってたAさんか？

板わさ美味かった。さんきゅ

(波長の合う2人。参照)」


『いえいえー。じゃあ君がササヤンくん？』


「おう。笹谷武仁だ」


『よろしく〜』


「こんにちは。貴方がAさんですか？」ｼｬﾗﾝﾗ〜


『うん。茂庭君と鎌先にお世話になってます』


「今度一緒にお茶でも…」


前髪右分け君はその言葉を最後に背中を叩かれた。


「てんめぇ二口コラ！なにナチュラルにAに

手ぇ出そうとしてんだ！？」


「鎌先さん茂庭さんだけずるいですよ！なんでこんな

綺麗な人俺に紹介してくれなかったんですか！？」


「「こうなるからだよ！！」」


『あー…』


茂庭君達が

私をフタクチ君に近づけたくなかった理由が

わかったかもしれない。彼には悪いが少し引いた。


「おーい！1年共と小原、青根！滑津も来い！」


なんだなんだとわらわら出てくる伊達工の人。


「も、茂庭さんが…じょ、じょしをつれてきた…」


「含みのある言い方するな！」


「いや、ごめんなさい。騒がしいでしょう…」


『ぜーんぜん。ウチもこんな感じだしさ』


「Aさんですか？」


『おー私って有名なの？』


「茂庭さんと鎌先さんがベタ褒めしてました！」


『ほんと？2人ともありがとね』


「青根も挨拶しろ」


「…」ﾍﾟｺ


『よろしくね〜』


「…！」


「お、青根もこいつがいい奴ってわかるのかもなー」


「ほわあぁぁ！」


『えーと、マネージャーさん？』


「はい！滑津舞と申します！」


『よろしくね』


「お姉様だ…！よろしくお願いします！」


わちゃわちゃわちゃ。そのあと結局部活終わりまで

付き合わされ、特に二口君に至っては誘われしか

しなかった。鎌先と茂庭君が鉄壁してくれてとても

助かった。ちなみに余談だが、

この次から差し入れを入れると最後まで

練習に付き合わされることになった。

黄金川君や作並君に吹上君が可愛かった反面、

二口君には近づいてはいけない何かを感じた。

セコムしてくれた茂庭君と鎌先に感謝である。









ーーーーー



『…茂庭君、鎌先』


「おん？」


「なに？」


『次来るときも鉄壁(セコム)お願いしていい？

二口君には悪いけどあの人怖い』


「当たり前だよな」


「むしろさせてくれ。ほんと二口がすまん」

早起き鎌先くん。☆MiSo様プレゼンツ→←紺色のマネージャー。☆MiSo様プレゼンツ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す